スクーデリア・トロロッソがホンダのパワーユニットを搭載する初のマシン『STR13』を披露し、本格的な走行をスタートした26日、チーム代表フランツ・トストが、ホンダへの強い信頼と期待を示した。
ホンダはマクラーレンとの3年間、信頼性、パフォーマンスともに期待されたレベルに届かず、パートナーシップを解消、2018年からトロロッソにパワーユニットを供給することとなった。
シェイクダウンをスムーズに済ませた後、プレシーズンテスト初日26日の朝にニューマシンを発表、その後、本格的な走行をスタートしたトロロッソ・ホンダは、順調に周回を重ねた。ブレンドン・ハートレーがトラブルなく93周を走行、ソフトタイヤで記録した1分22秒371のタイムで13人中8位となった。
この日、記者会見を行ったトスト代表は、ホンダのパワーユニットは現時点で非常にうまく機能しており、今後トロロッソの進歩を後押ししてくれるはずであると大きな期待を示した。
「我々が望む位置に行くためのレベルまでエンジンを進化させる能力もノウハウもホンダは持っていると、私は確信している。それが事実なのだ」とトスト。
「今シーズンが非常に楽しみだ」
「何の問題も見当たらない。パワーユニットは非常によく機能している」
「非常にポジティブなことだ。ホンダはこの数カ月において、信頼性においても、パフォーマンスにおいても、大きな進歩を果たした」
「ホンダとの提携関係はとても素晴らしいものだ。11月からこの2月まで、非常に忙しい日々を送ってきた。トロロッソにとって一からのスタートだった。我々はワークスチームになったのだ」
「ホンダと提携しているチームは我々だけだ。その状況がたくさんの可能性をもたらした。特にエンジンの組み込みなど技術面において多くの可能性が開けた」
「トロロッソにとってホンダのような大企業と働けることは、大きなアドバンテージになる」
2018年に向けて何を期待するかと聞かれ、トストは「今の段階でそれを言うのは難しい。以前、インタビューにおいて話したように、今年はトップ3のポジションはもう決まっている」と答えた。
「しかし4位以下は多数のチームが戦うことになる。フォース・インディア、ウイリアムズ、願わくばトロロッソ、そしてマクラーレン、ルノーというあたりが競うことになるだろう」
「ここでのテストと、序盤2戦か3戦を経て、自分たちのパフォーマンスがより明確に見えてくるだろう。だがトロロッソにとっての目標は中位グループのトップに立つことだ。つまり5位あたりということになる」