2018年F1合同テストがスタート、スペイン・バルセロナでの初日26日は、13人のドライバーが走るなか、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドがトップタイムを記録した。
この日のバルセロナは気温が低く、午後のセッションでは雨が降り出したことが、各チームの作業に影響、午後の周回数は伸びなかった。
そのなかでタイム、周回数ともにトップに立ったのはレッドブルのリカルドだった。例年、プレシーズンテスト開始直前に新車を仕上げるレッドブルだが、今年は余裕を持って準備を行い、事前にシェイクダウンを済ませてテストに臨んだ。リカルドはテスト初日に105周を走りこみ、ミディアムタイヤで1分20秒179という、この日のベストタイムをマークしている。
2番手に続いたのはメルセデスの午前走行を担当したバルテリ・ボッタス。ボッタスもミディアムタイヤで自己ベストタイムとなる1分20秒349を記録した。午後担当のルイス・ハミルトンは天候の影響で25周しか走らず、ミディアムタイヤで出した1分22秒327で6番手だった。
フェラーリのキミ・ライコネンが1分20秒506で3位につけたが、使用したタイヤはソフトだった。ライコネンは80周を走行している。
4位、5位にはルノーのニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツJr.が続いた。午前を担当したヒュルケンベルグは73周を走ってソフトで1分20秒547、午後に作業を引き継いだサインツは26周の走行にとどまり、ソフトで1分22秒168を記録した。
マクラーレンのフェルナンド・アロンソが7位。アロンソは午前セッション序盤にホイール脱落によりスピンを喫し、走行時間をロスした。チームはホイールナットのトラブルが発生したと説明している。アロンソはランチブレーク直前にコース復帰を果たし、合計51周を走行した。当初、スーパーソフトで記録した1分21秒339で全体の5位とされていたアロンソだが、シケインをカットしていたということで後にこのタイムが取り消され、ベストタイムとして1分22秒354が採用された。
8位はトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレー。新パートナーシップのもとでスタートを切ったチームは、順調に作業を進め、93周を走行。ベストタイムはソフトでマークした1分22秒371だった。
ウイリアムズの午前走行を担当したランス・ストロールが、1分22秒452で9位、午後担当のルーキー、セルゲイ・シロトキンは28周を走行、プッシュすることなく、1分44秒148で最下位13位となった。
ハースのロマン・グロージャンは55周を走り、ソフトで記録した1分22秒578で10位。11位にはザウバーのマーカス・エリクソンが続いた。エリクソンは63周を走行し、ソフトで1分23秒408の自己ベストタイムを出した。
フォース・インディアのシェイクダウンを担当したニキータ・マゼピンは12位。マゼピンは午前セッションでスピンを喫し、午後は数周しか走行しなかった。チームはセンサーのトラブルによりブレーキ冷却に問題が生じ、午後の走行が限定されたと説明している。