コン・リー、オダギリジョー、中島歩らが共演　ロウ・イエ監督最新作は中日独共同製作のスパイ映画

　ロウ・イエ監督最新作『SATURDAY FICTION（英題）』の製作が発表され、日本からオダギリジョーと中島歩が出演することが明らかになった。

参考：オダギリジョー×阪本順治監督が語る『エルネスト』に込めた情熱　「生き様を感じ取って欲しい」

　本作は、『ブラインド・マッサージ』『二重生活』などの作品で知られる、中国の名匠ロウ・イエ監督が、太平洋戦争開戦前夜、スパイが暗躍する1940年代の上海を舞台に、上海租界に実在した“蘭心劇場”で巻き起こる愛と謀略を描いた物語。ロウ・イエが代表を務める中国の製作会社YINGFILM、日本のアップリンク、ドイツのベルリンを拠点とする製作会社Achtung Panda!による、3カ国の国際共同製作となる。

　香港から上海に戻った大女優役で。『2046』『さらば、わが愛／覇王別姫』のコン・リーが主演を務める。そのほか、グランドホテルの支配人役として『ゲーム・オブ・スローンズ』のトム・ヴラシア、コン・リー演じる女優の養父役として『エディット・ピアフ～愛の讃歌～』のパスカル・グレゴリー、舞台演出家で“蘭心劇場”の支配人役として『So Young～過ぎ去りし青春に捧ぐ～』のマーク・チャオなど、ドイツ、フランス、台湾などから国際色豊かなキャストが集結した。さらに日本からは、キューバとの共同製作作品『エルネスト』で主演を務めたことも記憶に新しいオダギリジョー、そして国外の映画には初出演となる、NHK朝のテレビ小説『花子とアン』で注目された中島歩が出演する。オダギリは日本から来た暗号通信の専門家、中島はその護衛にあたる役をそれぞれ演じる。

　映画の完成は2019年を予定している。

【ロウ・イエ監督コメント】
1941年、太平洋戦争開戦までの1週間は、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアにとって全てが変わってしまう直前にあたります。また、その時代の上海はショー・ビジネスとスパイの世界が交差した特異な場所でした。この映画が描くのは、策略とロマンス、裏切りに満ちた二つの世界です。

（リアルサウンド編集部）