ニコ・ヒュルケンベルグは今季、ルノーF1の2018年型マシンによって上位チームとの差を半分にすることが可能だと考えている。
「もしトップチームとのギャップを半分にすることができたら、いい仕事ができたことになる」とヒュルケンベルグは話す。
「トップの3チームは引き続き上位にいるだろうね。その次は僕たちとマクラーレンであってほしい。今年のフォース・インディアに何ができるのかを見るのも、また興味深いことだ」
ホンダと提携していた3年間は不振に陥っていたマクラーレンは、今季からルノーのカスタマーチームとなっている。それはつまり、ワークスチームのルノーが2018年シーズンに実力を発揮しなければならないという、さらなるプレッシャーに直面することを意味する。
「僕たちはそう悪くないよ。彼らの後ろに隠れる必要はないと思う」とヒュルケンベルグは主張した。
ルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、競争の激化は長期的な観点ではプラスに働くと考えている。
「もし世界チャンピオンになりたいので、あればこれらのチームから逃れることはできない」と彼は『R.S.18』発表の場で、Auto Motor und Sportに語った。
「我々はカスタマーチームから学ぶこともできる。レッドブルからは空力と組織について、マクラーレンからは技術面についてだ」と彼は説明している。
アビテブールは、ルノーが昨シーズンに抱えていたパワーと信頼性の問題への取り組みに、成功したことも付け加えた。
「昨年我々は信頼性についての懸念のため、エンジンの性能を十分に出し切ることができなかった。しかし今ならできる」
ヒュルケンベルグは、マックス・フェルスタッペンやフェルナンド・アロンソと公平な条件で、正々堂々と戦うことを楽しみにしているという。しかしヒュルケンベルグは、ふたつのチャンピオンシップに参戦するというアロンソの例に倣うつもりはないと主張した。
2015年のル・マン優勝者であるヒュルケンベルグは、以下のように述べている。
「ただレースが追加されるだけじゃないんだ。フェルナンドはテストに参加しなければならないし、トヨタとマクラーレン両方のファクトリーにいなければならない」
「彼にとってはかなりいい負荷になるだろうけど、僕は自分では絶対にやりたくないね」