ザウバーF1チーム代表のフレデリック・バスールは、チームのジュニアアカデミーを設立し、若手育成を続けていきたいという意向を示した。
アルファロメオとのパートナーシップおよびフェラーリとの緊密な関係を通して、ザウバーのシートは現在ではフェラーリ傘下のジュニアドライバーたちの事実上の目標となっている。2017年にF2チャンピオンに輝いて今季ザウバーのシートを得た20歳のシャルル・ルクレールは、最も前途有望な例だ。
バスールは頭角を現したシャルル・ルクレールに注目し、実際に彼のチームであるARTグランプリからGP3に参戦できるようにルクレールを導いた。
「シャルルのことはカート時代から知っている」とバスールはフランスのAuto Hebdoに語った。
「彼は私が関わるジュニアカテゴリーから上がってきて、F1で一緒に仕事をすることになった最初のドライバーなので、嬉しく思う」
昨年ルクレールが見せた金曜フリー走行でのアプローチは、特に印象深かったとバスールは話す。
「彼は何ひとつ漏らすことなく報告した。誰とは言わないけれど、ホテルに戻ってしまった者もいたのだ。どのドライバーも速いが、チャンピオンはその他にも何かを持っているものだ」
バスールはルクレールの才能がF1初年度に開花すると信じている一方で、評論家にはしばしば“職人”と呼ばれている、F1での5年目を迎えるマーカス・エリクソンの今後についても前向きな見方をしている。
「彼は良い装備を持てることがあまりなかったので、チャンスは限られていた」とバスールはスイスのBlickに語った。
「しかし彼はこの10戦ではよくやっていた。大きく成長してきているし、チームプレイヤーであり、良いフィードバックを与えてくれる」
しかしながら将来のザウバーのラインアップについて、バスールはさらに高い望みを持っている。
「私は20年にわたって若いドライバーたちと仕事をしている」とバスール。
「ザウバーでジュニアアカデミーの設立を計画している。おそらく2019年からになるだろう。現実的にポテンシャルがある者を連れてくる必要がある。シャルル・ルクレールのようにね」