ルイス・ハミルトンによると、彼がメルセデスとの新たな契約にサインするのは間違いなく、3月中に全ての手続きが終わる可能性もあるという。
33歳の現ワールドチャンピオンの現在の契約は、2018年末までとなっている。だが彼は、近い将来にブラックリーのチームを離れるつもりはないと明言した。
ハミルトンの話によれば、彼がしばらく冬の休暇を楽しんでいたため、チームボスであるトト・ウォルフとの話し合いは、まだ始まったばかりだという。
「12月以降、ずっと留守にしていたからね」と、メルセデスの新車W09の発表が行われたシルバーストンで、ハミルトンは述べた。「こういう話は、あまり電話ではしたくないし」
「戻ってきたのは2月になってからで、その間はずっとこっちにはいなかった。だけど、頻繁に連絡は取り合って、そのたびにお互いに契約延長には前向きであることを話し合っていた」
「トトと僕は、今の体制がベストだと思っていて、互いにその考えを相手に伝えている。だから、彼は他の誰かに目を向けてはいないし、僕も他のチームへ行くことは考えていない」
「僕らはこの体制に満足している。そして、この関係を維持したいと思っている」と、ハミルトンは強調した。「あとは契約の細かい部分を話し合って決めるだけだ」
「できれば、シーズンが始まる前、開幕戦のスタートを迎える前に片付けてしまいたい。まあ、そうは言っても、急いではいないんだ。急ぐ理由は何もないからね」
「慌てる必要はない。他のドライバーにシートを奪われるというプレッシャーは、全く感じていないからだ。トトとメルセデスの側から言えば、僕が他のチームと交渉する可能性を恐れる理由もない」
「このチームに来てからの6年間で、僕が他のチームと話し合いを持ったことは一度もない。僕のコミットメントがどれだけのものか、この事実が端的に示していると思う」
「過去に何人かのドライバーが、チームに接触してきたことは知っている。今も何らかの接触はあるかもしれないし、それは当然のことだろう。けれども、僕らが最初に契約した時、契約期間中に他のチームへ行く可能性を考える場合には、必ず彼にも知らせると言ってある」
「そして、そう伝える必要に迫られたことは、まだ一度もない。他の可能性を考えたことがないからだ」
一方、ウォルフも契約更新を急いではおらず、現ワールドチャンピオンとの交渉は順調に進むはずとの自信を示した。
「すでに充実した話し合いが何度か行われ、解決済みの項目もいくつかある。ごく近いうちに、何らかの発表ができると思う」と、ウォルフは言う。「あらゆる面をしっかりカバーした契約にすることが重要だからね」
「ルイスはこのチームで6年間を過ごしてきた。私たちは、それをずっと先まで延長する可能性について話をしている」
だが、彼はハミルトンとの再契約について、正式発表が行われるであろう時期に関しては明言を避けた。
「ここで具体的な日付を言えば、その期限を私が約束したかのように思われる。そんなかたちで、自分たちにプレッシャーをかけるようなことはしたくない」
「もちろん、早ければ早いほど好ましいのは確かだ。現実的な目標は、2週間以内というところかな。あるいは2~3週間かもしれない」