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マクラーレン・ルノーF1の初走行を終えたアロンソ、“良い時代の到来”を宣言「表彰台、そして優勝を目指す」

2018年02月24日 07:22  AUTOSPORT web

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マクラーレンF1チームの2018年型マシン『MCL33』のシェイクダウンを行ったフェルナンド・アロンソが、本格的な走行を始めるまではマシンの評価はできないとしながらも、「とてもいい感触を持った」とポジティブな感想を示した。

 23日、マクラーレンはルノーのパワーユニットを搭載する初めてのマシンMCL33を発表、スペインのナバラサーキットでシェイクダウンを実施した。まずはアロンソがステアリングを握り、その後、チームメイトのストフェル・バンドーンとリザーブドライバーのランド・ノリスもニューマシンに乗ったと伝えられている。

 ホンダと提携していた3シーズン、名門マクラーレンは下位に沈み、3年目の2017年になってもコンストラクターズ選手権で最下位のひとつ上、9位という結果だった。しかしマクラーレンは常にシャシーの性能には自信を見せており、今年パワーユニットをルノーに変えたことで、パフォーマンスがどう変化するのかが注目される。

 シェイクダウンを終えたアロンソは「最高の気分だよ!」とポジティブな感想を述べた。


「最初にマシンに乗る瞬間は、いつだって特別な気分になる。とてもいい感触を持った。(プレシーズンテストで)本格的な走行をするのが楽しみだ」とアロンソ。

「今日は、僕が50km、ストフェルが(午後に)50km、それぞれ10周ずつを走った。でもカメラなどの機材を積んでいたから、スピードはあまり出さなかったよ」

「今日は速く走るというより、ペダル、シート、乗り心地が問題ないかを確かめた。これから温度のチェックやボディワークの変更をするかもしれない」

「今日は感激したよ。この数カ月、水面下でファクトリーにおいて懸命に作業が続けられてきた。スタッフ全員を心から誇りに思う」

「今日という日を迎え、マシンがコースを走った。皆、喜んでいる」

「良い時代がこれからやってくる。それがメッセージだ」

「モチベーションはとても高い。辛い経験を乗り越えれば、人は強くなれる。この数年が僕らチームをますます強くした。今年、その結果を見ることができるだろう!」


 アロンソは、プレシーズンテストにおいて、ルノーのパワーユニットに合わせてパッケージ全体を最適化するための努力を重ねる必要があると述べる一方で、今年こそ上位でレースを戦うことができるという自信と期待を示した。

「マクラーレンにとって重要な瞬間だった」とアロンソはSky Sportsに対して語った。
「この数年、タイトル争いに絡めずにいたが、ようやくタイトルを競う位置に戻る時が来た」

「冬季テストではこのパッケージを最適化する必要がある。今のところ、すごく満足しているし、とても前向きな気分だ。チームはこの数カ月、素晴らしい仕事をしてくれた」

「ハードワークを続けていかなければならない。今年最大の変化はホンダからルノーのパワーユニットに変更したことだ。ルノーのパワーユニットに合わせて、マシンリヤ部のコンポーネンツなど、いくつか変える必要があった。だからまずはそのマシンをコース上で走らせて、確認する必要がある。パッケージを最適化し、その上で、どれだけ速さがあるのかを見てみる」

「マクラーレンの全員がこのマシンを作り上げるために努力を注いできた。表彰台やレース優勝をかけて戦うことを目指していく」

 2018年シーズンもメルセデスとルイス・ハミルトンがチャンピオン最有力候補だと言うアロンソだが、マクラーレンが彼らに戦いを挑めることを願っているという。

「今の段階では各チームがどういう状況なのか、誰も知らないから、予想するのは難しい。マクラーレンが(タイトルをかけた)戦いに加われることを期待している」とアロンソ。

「僕らでないとすれば、メルセデスとハミルトンが最有力候補だろう。彼らは現チャンピオンなのだから、今年もチャンピオン最有力候補としてシーズンをスタートするはずで、皆が彼らに挑んでいくことになる。マクラーレンもその戦いに加われるといいね」