映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』から菊地成孔出演シーンの場面写真が公開された。
同作の音楽監督を務める菊地成孔は荒木経惟をモデルにした写真家「荒木さん」役を演じる。場面写真には、荒木さんが水着の撮影だと思っていたモデルを「脱いでもいっか!」と言葉巧みにその気にさせて下着姿にしてしまう様子や、アシスタントの姿などが写し出されている。映画初出演となる菊地の演技は「ほぼアドリブ」で行なわれたという。
冨永昌敬監督は、これまで自身の作品の音楽を手掛けてきた菊地に荒木役をオファーしたことについて、「前々から成孔さんは荒木さんに似てると思ってました。その才能の大きさも似てるし、言葉で体ができてるかのような、虚実すれすれの身体性も似てる。だから成孔さん以外のキャスティングは考えられませんでした。でもその出演依頼は頑として断られました。音楽は絶対にやるけど出演はダメだと。なので、直前になって引き受けてくれたのは本当にびっくりしたんですよ」とコメント。
3月17日から公開される冨永昌敬監督の『素敵なダイナマイトスキャンダル』は、末井昭の自伝的エッセイを映画化した作品。幼少期に実母が隣家の息子とダイナマイトで心中した過去を持つ末井が、妻や愛人、先輩、カメラマンらとの出会いを経て雑誌の名編集長になるまでを描く青春映画だ。末井役に柄本佑がキャスティング。