DeNAトラベルは2月23日、若者の〇〇離れに関する調査の結果を発表した。調査は10~70代の男女1184人にインターネットで行われた。
複数の「若者の〇〇離れ」の中から、感じているものを聞いたところ、「車離れ」が33%で最も多かった。次いで「新聞」(13.2%)、「読書」「結婚」(いずれも7.9%)、「お酒」(6.6%)の順に多かった。
また、若者自身が感じている「〇〇離れ」と中高年が感じる「〇〇離れ」には違いがあった。20代以下と30代のトップ3はいずれも「車」、「新聞」、「テレビ」だった。しかし40~60代以上では、トップ3に「お酒」「結婚」「読書」が入っている。
「40代以上の人たちは若者を物欲がない世代だととらえている」
若者世代である10~30代に「本当はやりたいもの」を聞いたところ、トップは「旅行」の15.8%だった。2位以降、「読書」(13.4%)、「車」(11.5%)、「恋愛」(9.6%)が続いた。若者が車離れや読書離れをしていると言われるが、実際にはやりたいと思っているようだ。一方、新聞を読んだり酒を飲んだりしたいと思っている人はほとんどおらず、名実ともに「離れ」が進行しているようだ。
「〇〇離れ」全体の原因を聞くと、20代以下と30代は、「収入の減少」がそれぞれ33.7%、30.6%でトップだった。一方、40代、50代、60代以上では「インターネット・スマホの発達」が1位で、「物欲の低下」だと感じている人も多かった。
同調査では、こうした認識の差について、
「若者たち自身は物欲がないのではなく収入が少ないから買うことができない、楽しむことができないと考えているのに対し、40代以上の人たちは若者たちを物欲がない世代だととらえていることがわかりました」
と指摘している。
「時代の変化を受け入れ、無理に解決する必要はないのではないか」
「若者の〇〇離れ」を解決するには何をすればいいか聞くと、「時代の変化を受け入れ、無理に解決する必要はないのではないか」といった回答が多かった。しかし、
【車離れ】お金の若者離れを解消する(30代女性)
【車離れ】収入面でも精神面でも余裕が欲しい(30代男性)
【結婚離れ】賃金を上げる、残業時間を減らす(20代男性)
といった声も寄せられていた。もちろん「〇〇離れ」そのものを無理に解消する必要はない。しかし、したくてもお金や時間がなくてできないということであれば、若者の置かれた状況を改善する必要があるのかもしれない。