トップへ

ハーヴェイ・ワインスタインの弁護士、セクハラ訴訟で強気に「敵ばかりじゃないはずだ」

2018年02月23日 15:13  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ワインスタインの弁護団「メリルらは文句は言っていない!」
ハーヴェイ・ワインスタインによる長年のセクハラが明るみに出た昨年以降、多くの大物女優達が昔からの性的被害を引き続き訴えている。そんな中、ワインスタイン側の弁護団も簡単に負けるわけにはいかず、メリル・ストリープやジェニファー・ローレンスなど大物女優の名を出して応戦した。

ハーヴェイ・ワインスタインのことを「女性達にセクハラ行為や強姦を繰り返してきた鬼畜」と多くの女性達が批判しているが、ワインスタイン側の弁護団も黙って負けるわけにはいかない。そのため被害を訴える多くの女性達に対抗すべく、以下のように法的文書にて書きたてた。

ジェニファー・ローレンスはオプラ・ウィンフリーにもこう言っているのです。ハタチの頃からワインスタインを知っているものの、『私には親切に接してくださった』と。そしてメリル・ストリープも、仕事をする環境下でワインスタインは常に尊敬の念を持ち彼女に接したと述べています。」

なおメリルの言い分は以下の通りで、決してワインスタインを常に擁護していたわけではないのだ。

「ワインスタインと仕事をした全ての俳優や女優、監督が、彼による女性達への性的虐待行為を知っていたわけではありません。彼女達が名乗り出るまで、私達は知らなかった。そういうことです。」
「彼がお金を出して沈黙を守らせていたことも知りませんでした。私達には知られてはならぬことだったのです。なぜなら私達(のような成功した役者)の名を出し、彼は若い女性達をおびき寄せたのですから。」

さらにワインスタイン側の弁護団は、グウィネス・パルトロウの名も出し「彼女の場合はワインスタインの行為にそれほど立腹したわけでもなく、再び一緒に仕事もしているのです。さらに彼に迫られそれを拒否したからといって、キャリアに悪影響が出たわけでもありません」と主張している。

被害を暴露しなかった女優達、また「知らなかった」という女優・俳優達も批判される異常事態となるなか、ジェニファー・ローレンスは芸能情報サイト『TMZ』にこのように語った。

「ワインスタインと彼の会社は、同じことを繰り返してばかり。人の言葉を文脈から外れて引用するばかりじゃないの。それを利用してるのよ。これは他人を利用する人間の手口。止めるべきだわ。」
「私はワインスタインの被害を受けたことはない。でも彼に酷い目にあった人達を応援するわ。民事訴訟だろうが刑事訴訟だろうが、いかなる手段を使ってでも裁判に持ち込もうとする人達を称賛する。まさにTime’s up。そういうことよ。」

またメリルも、ワインスタイン側に名を出されたことを「情けない」「人を利用している」と憤っている。この騒動はまだまだ長引きそうだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)