エン・ジャパンは2月23日、上司に関するアンケートの結果を発表した。調査は昨年12月から今年1月にかけてインターネットで実施し、同社運営の「エン転職」利用者7074人から回答を得た。
「今までに尊敬する上司に出会ったことはあるか」を聞くと、「ある」が73%だった。その上司の尊敬する点は、34歳以下の若手では「人柄が信頼できる」(64%)が最も多かった。次いで「指示がわかりやすい」(50%)、「知識や経験が豊富」(49%)と続く。
35歳以上に聞くと、1位は若手同様「人柄が信頼できる」(60%)。2位以降は「リーダーシップがある」(52%)、「決断力がある」(51%)と続く。
若手は"的確な指示"、35歳以上は"リーダーシップ"を求める傾向
年代別に見ると、若手は35歳以上より「部下・後輩の面倒見が良い」(48%)が11ポイント、「話をよく聞いてくれる」(42%)が8ポイント高い。一方、35歳以上は「リーダーシップがある」(52%)が6ポイント、「決断力がある」(51%)が8ポイント高かった。
尊敬する点について具体的なエピソードを聞くと、若手からは「何を聞いてもすぐ答えてくれる」(22歳男性)、「なぜその作業が必要なのか、なぜそのやり方がダメなのかをしっかりと伝えてくれる」(23歳男性)という他、
「仕事で失敗し、取引先に謝りに行った帰り。なんで上司の給料が高いか分かるか?と聞かれ、仕事ができるからと答えたところ、違う。お前らより、仕事が多いから。部下のミスで謝る仕事があるからだ!俺を給料泥棒にしないように、いっぱいミスしろ!と言ってくれた」(26歳男性)
などの声が挙がった。一方、35歳以上は基本的には現場任せだが、「トラブル発生時のみ先頭に立って処理してくれる」(35歳男性)や
「仕事に対しての姿勢がどんな時も揺らがず、自分の意見をはっきりと伝えてくれるので、分かりやすい。部下とはある程度の距離を取っているからか、みんなから尊敬されている」(35歳女性)
などという仕事への姿勢が高評価の一因となっている。
「上司に期待する」こと1位「明確な判断をしてくれること」
「上司を頼るとき」を聞くと、最も多いのは「仕事の進め方が分からなくなった時」(66%)。次点は大差があって「仕事で失敗した時」(39 %)で、「仕事で納得できないことがあった時」(37%)が続く。
各項目、若手の方がポイントは高いが、「仕事で納得できないことがあったとき」(39%)のみ35歳以上が4ポイント上回っている。37歳の女性は、「視野の広い上司と世間話するだけで、やるべきことが明確になる」という。
「上司に期待する」ことの1位は「明確な判断をしてくれること」「人柄が信頼できること」(60%)となった。次いで「自分の意見や考えに耳を傾けてくれること」(52%)と続く。
またやはり若手は35歳以上より「業務について具体的なアドバイスをくれること」(55%)、「分かりやすく細かい指示を出してくれること」(34%)でのポイントが大きく上回った。