アニメ版『BANANA FISH』のメインキャストが発表され、あわせてビジュアルとPVも公開された。
『海街diary』などの作品で知られる吉田秋生が1985年から1994年まで『別冊少女コミック』で連載した『BANANA FISH』をアニメ化する同作。監督を『Free!』などの内海紘子が務め、シリーズ構成を瀬古浩司、キャラクターデザインを『同級生』などの林明美、アニメーション制作を『ユーリ!!! on ICE』のMAPPAが手掛けることがこれまでに明らかになっていた。
今回の発表で、明らかになったメインキャストは、ニューヨークのストリートキッズグループのボスであるアッシュ・リンクス役の内田雄馬、日本から取材で訪れた大学生・奥村英二役の野島健児、マックス・ロボ役の平田広明、ディノ・ゴルツィネ役の石塚運昇。あわせて、音楽をMONDO GROSSOとしても活動する大沢伸一が担当することがわかった。公開された60秒の映像では、無音のアニメが音楽にのせて展開される様子や、「最後にオレに言ったセリフが―バナナフィッシュ」という文字が確認できる。
アッシュ役を演じる内田雄馬は「アッシュの人生を辿ってみたいと思っていたので嬉しくもありますが気が引き締まる思いです」と語り、奥村英二役の野島健児は「ファンの皆さまのご期待に添いつつもアニメーションならではの魅力を出していけたらと思っています」とコメント。音楽を手掛ける大沢伸一は「名作漫画の20年以上経てのアニメ化。全編を通して音楽で新しい息吹を吹き込めればと思います」と意気込みを明かした。
アニメ『BANANA FISH』は、7月にフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送予定。
■内田雄馬のコメント
原作を読ませていただき、その物語にとても魅了されました。アッシュの人生を辿ってみたいと思っていたので嬉しくもありますが気が引き締まる思いです。言葉の一つ一つを丁寧に大切にしたいと思います。
アニメ「BANANAFISH」宜しくお願い致します!
■野島健児のコメント
長い時を経ても絶大な人気を保ち続けているもはや伝説とも聴いていた作品のアニメ化という事、その責任の大きさに身が引き締まる思いです。ひとつひとつ丁寧に作品に寄り添い、ファンの皆さまのご期待に添いつつもアニメーションならではの魅力を出していけたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!
■平田広明のコメント
連載当初よりとても人気のある「BANANA FISH」が“ノイタミナ”枠でついにアニメ化されるということで、出演のお話をいただき、たいへん光栄と思うと同時に、原作ファンの皆様のご期待にも応えられるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
■石塚運昇のコメント
「BANANA FISH」という題名からしても、何やらきな臭い、ワケありな物語だと思わせますよね。私の役どころは主人公に立ちはだかる大きな壁、ゴルツィネというイタリア系のボス。但し面白いのは、主人公のアッシュを単に邪魔者扱いするだけじゃなくアッシュを愛しているというところです。愛ゆえに憎む、普通の憎悪よりもっと強烈な憎しみとなって立ちはだかるゴルツィネ。全体のトーンとしてはアニメというよりも外画の雰囲気を醸し出しています。なかなか骨太な、大人の映像を見ているような作品となっていますので、どうぞご期待ください。私もなかなかしぶといオヤジですよ。
■大沢伸一(MONDO GROSSO)のコメント
名作漫画の20年以上経てのアニメ化。全編を通して音楽で新しい息吹を吹き込めればと思います。
■内海紘子監督のコメント
初めて原作を読ませて頂いた際、とても重厚なストーリーに惹き込まれ、その中心であるアッシュと英二の関係性に凄く惹かれました。なので私としてはとにかくアッシュと英二激押し!!ハードなストーリーを経て変化していく2人の関係性と、それに絡み合う味のあるキャラクターたちを是非ハラハラしながら見守って頂けたらと思います。そして折角今の時代にアニメ化できるならアニメは現代版『BANANA FISH』として、魅力的な作品の新しい一面をお見せできたらと思っています。現代に蘇ったアッシュたち―ーーどうぞお見逃し無く!
■シリーズ構成・瀬古浩司のコメント
何よりもまず吉田秋生先生の、それも『BANANA FISH』という巨大な作品に脚本という形で関わらせて頂けたことを光栄に思います。脚本を書いていると、20歳頃に東京の片隅で吉田先生の作品を読みふけっていた時のことを思い出し、懐かしい気持ちになりました。最高にクールで切なく、そして凄まじくハードでロマンティック。そんな作品になればいいなという想いで、脚本を書いていました。あの頃聴いた音楽を流しながら。
■キャラクターデザイン・林明美のコメント
今回、このBANANA FISHという作品に参加することになり、改めてタイトルの大きさに責任を実感してはいますが、それ以上の楽しさも日々の作業に感じております。昔の作品ではありますが、アッシュ、英二、登場人物たちがこの時代に生きていたら・・という想いと共に映像をお届けしたいとスタッフは日々頑張っていますので、7月の放送を是非お楽しみに。