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『BG~身辺警護人~』第6話ラストで木村拓哉と山口智子が対面! 『ロンバケ』以来の共演に大反響

2018年02月23日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 政府から「もはや要人ではない」という烙印を押され、警視庁SPからの警護を打ち切られた元内閣総理大臣・鮫島(橋爪功)。この後釜として島崎章(木村拓哉)たち身辺警護課の面々は、鮫島一家の警護につくこととなるのだ。


参考:松本潤『99.9』と木村拓哉『HERO』、弁護士スタンスの違い


 2月22日放送の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)第6話は、前回の第5話での章の過去の告白により、身辺警護課一同の信頼関係が深まりつつある様子が任務と並行して描かれた。


 そんな今回は、どうにも噛み合わないコミカルな掛け合いが冒頭から炸裂し、いちいち見逃せないし、聞き逃せない。任務を前に、良くも悪くも”今どきの若者”である沢口(間宮祥太朗)が章のことを「ザッキー」と生意気にも呼び、それにつられて皆も彼に期待をかけるが、当の本人は苦笑気味の謙遜気味。そこへ今度は「いまさら何をもったいぶっているんだ」と高梨(斎藤工)が嫌味を飛ばせば、課長の村田(上川隆也)が「無事に任務が終了したら、飲みに行こう」と会話になっているのかなっていないのか、パスを出す。この一連のシーンだけでも、前回までの身辺警護課の雰囲気とは明らかに違うことが分かる。


 それにしても、絵に描いたようなひょうきんさを見せる間宮は、場の雰囲気を作るのが抜群に上手い。『僕たちがやりました』(関西テレビ・フジテレビ系)や映画『トリガール!』などでも、シーンの雰囲気作りを買って出るポジションを担っていたが、本作でもそのきっかけを作るのは彼だ。これまでにも身辺警護課内で彼がおちゃらける態度に対して多少のツッコミはあったものの、ピリピリとしたムードの中では上滑りしている感があった。しかし今は、彼の発言により確実に流れができ、その活き活きした姿は、身辺警護課の信頼関係をそのまま示す役割ともなっているのではないだろうか。任務終了後の飲み会で「写真を撮りましょう」という彼の言葉に、一度は難色を示したものの最終的にはカメラに笑顔を向ける高梨の姿は、なんとも微笑ましい光景だった。


 今回の依頼人である鮫島は、かつて現役時代にたった一度だけ命を狙われたことがある男だが、今も誰かに「命を狙われている」としつこく主張する。「誰かに狙われていることが、現役の証」という言葉が登場したが、つまり彼は現役時代の栄光にすがっているのだと受け取れる。過去と決別し本格的な再スタートを切った章と、現在を受け入れる鮫島の姿はどこか重なり、大変意義深い存在であった。とはいえ、村田の「できの悪いSPだった」との過去の告白に、「そういう人にかぎって優秀ってのが定番なんですけど」と章が軽口を叩く姿がなんとも可笑しい第6話である。


 ラストでは、次なる依頼人として章の元妻・小田切仁美(山口智子)が登場。元、ではあるが家族に関わる任務となれば、息子・瞬(田中奏生)との関係もいつも以上にフォーカスされるのではないだろうか。木村と山口の共演といえば、1996年のフジテレビ系連続ドラマ『ロングバケーション』以来、じつに22年ぶり。ネット上では、単なるワンシーンの山口の登場だけで早々に話題にあがっており、次週の放送には俄然大きな注目が集まる。


(折田侑駿)