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イサム・ノグチの名作「アカリ」オマージュ展、佐藤オオキが唯一の日本人として参加

2018年02月22日 17:53  Fashionsnap.com

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nendoがデザインした照明「light-fragments」(左)イサム・ノグチの代表作「Akari」(右) Image by: Photos:曽根原 健一
ニューヨーク・クイーンズ地区に位置するノグチ美術館で、イサム・ノグチの代表作「アカリ(Akari)」を再解釈した作品を展示するオマージュ展「Akari Unfolded: A Collection by YMER&MALTA」が2月28日から2019年1月27日まで開催される。出展作家6人のうち、唯一の日本人デザイナーとしてネンド(nendo)の佐藤オオキが参加する。

 アカリは和紙と竹からなる変形提灯で、イサム・ノグチは生涯に200種類以上の作品を制作。「明」の漢字が「日」と「月」の2つの要素で構成されていることに着目した佐藤は、「太陽の光や月の光を部屋にいれる」というコンセプトで誕生したアカリのストーリーと、イサム・ノグチがアカリを「光の彫刻」と考えていたというエピソードを着想源に、照明「light-fragments」をデザインしたという。
 具体的には、白いアクリル板をグラデーション状に極限まで手作業で薄く削り「光の塊の『かけら』」に見立て、透明アクリルの中にこの「かけら」が浮遊して見えるように封入。また、内部にテープ状のLEDを固定した8ミリのアルミパイプをアクリルに寄りかかるように配置したほか、LEDの粒子による光のムラを極力なくすための拡散フィルターを設置し、アクリルに接するところにのみスリットを開けることで内部に光を集中させ、月が光っている時は太陽の存在が無いのと同じように光源を露出しないようなデザインになっている。また、アカリのデザインを想起させる要素として、黒く仕上げた脚の床に接する端部に丸みを帯びたキャップを装着した。
 同展にはnendoのほか、セバスチャン・バーン(Sebastian Bergne)、ステファン・バークス(Stephen Burks)、Océane Delain、ベンジャミン・グランドルジュ(Benjamin Graindorge)、Sylvain Rieu-Piquetが参加する。
■「Akari Unfolded: A Collection by YMER&MALTA」展期間:2018年2月28日(水)~ 2019年1月27日(日)会場:9-01 33rd Road, Long Island City, NY 11106
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