鈴鹿サーキットが2月21日、2017年度のモータースポーツ顕彰を発表した。2017年モータースポーツ顕彰は佐藤琢磨が、2017年モータースポーツ特別顕彰はハルク・プロとGOODSMILE RACING&Team UKYO が受賞している。
モータースポーツ顕彰はモータースポーツの発展、振興、そしてファンの拡大につながる顕著な活躍、活動、功績を残した個人や団体を対象に選出されるもの。東京運動記者クラブモータースポーツ分科会、日本モータースポーツ記者会(JMS)、日本レース写真家協会(JRPA)、ロードレース記者会の協力により、決定された。
2017年、顕著な活躍をした個人や団体に贈られるモータースポーツ顕彰は、佐藤琢磨が選出された。琢磨は2017年5月に開催された世界三大自動車レースのひとつ、『第101回インディアナポリス500』でアジア人として初優勝。日本におけるモータースポーツの地位向上に貢献したことが評価された。
また、2017年に特別な活躍を収めた個人、団体に贈られるモータースポーツ特別顕彰に選出されたのは、二輪ロードレースで活躍するハルク・プロとGOODSMILE RACING&Team UKYO。ハルク・プロは2017年、同チームから全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦した高橋巧、J-GP2クラスで戦った水野涼がそれぞれチャンピオンを獲得した。そして元所属ライダーである中上貴晶が2018年シーズンから二輪ロードレースの世界最高峰クラス、MotoGPにステップアップするなど注目を集めた。
GOODSMILE RACING&Team UKYOはドライバーズチャンピオンと2011年以来2度目のチームタイトルを獲得するとともに、年間最優秀メカニック賞を受賞。加えてスパ24時間レースへの参戦、2018年から開催される『鈴鹿10時間耐久レース』への参戦表明などの幅広いレース活動を行った。
そして、モータースポーツ功労顕彰に選出されたのは横浜ゴム。同賞は長年にわたりモータースポーツの発展に貢献した個人・団体に贈られるものだ。横浜ゴムは2017年で創業100周年。長らく数多くの4輪カテゴリーにタイヤを供給し続けており、2017年においては全日本スーパーフォーミュラ選手権や全日本F3選手権、スーパー耐久シリーズなどのタイヤサプライヤーを務めた。また、スーパーGT300クラスではヨコハマタイヤを履くGOODSMILE RACING&Team UKYOがチャンピオンを獲得するなどで活躍を収めている。
2017年の活躍と2018年のさらなる活躍に期待される四輪ドライバー、二輪ライダーが選出されるライジングアワードには、四輪部門では福住仁嶺、二輪部門では前田恵助が選ばれた。2018年、福住はFIA-F2と全日本スーパーフォーミュラに参戦。前田はヤマハのユースチームであるヤマルーブ・レーシング・チームから全日本ロードレース最高峰クラス、JSB1000へエントリーする。
受賞者は3月11日に鈴鹿サーキットで開催される『2018 モータースポーツファン感謝デー』で行われる贈呈式に出席する予定。ただ、2月21日時点の情報では、琢磨はインディカーシリーズに参戦するために贈呈式を欠席となるという。
なお、贈呈式が行われるモータースポーツファン感謝デーは、無料で楽しめる特別無料招待券が公式サイトよりダウンロード可能。当日は様々なイベントが開催予定となっているので、ぜひチェックしてみよう。