そろそろ3月、新生活に向けて新居を探しているという人も少なくないだろう。求める条件を挙げるとキリはないが、住んでみなければ分からないが実際のところだ。
リクルート住まいカンパニーは2月21日、住んでみて分かった住まいの不満点に関する調査結果を発表した。調査は昨年10月にインターネットで実施し、20~59歳の男女292人から回答を得た。
住んでみて分かった賃貸住宅の不満点を聞くと、1位は「収納が少ない」(21.9%)だった。
意外と多い! 内見で確認したはずなのに「キッチンが狭くて不便」
特に多く寄せられたのが、
「洋服が全て収納できなかった」
「布団を収納するところがない」
という声だ。また布団は通常のクローゼットでは奥行きが足りず収納できないため「布団たんすを置いたら部屋が狭くなった」という人もいた。
2位は「壁が薄い」(18.5%)で、
「家で音楽を流していたら、隣の人が口ずさんでいた」
「上の住人の足音がうるさかった」
など生活音が気になる人という人が多い。一方「こちらの音も聞こえていると思うとイヤ」と心配する人もいた。
3位は「キッチンが狭い」(11.6%)。内見の際に確認したはずではあるが、実際使ってみると、「食材を切るスペースがなかった」「シンクがせまく、食器洗いのあと水切りに困っている」など、不便さを感じることが多いようだ。
「日当たりが悪いと気持ちが沈む」「分かっていたけど家賃が高い」
4位は「日当たりが悪い」(8.6%)で、「洗濯物が乾きにくい、湿っぽい」「カビでクローゼットが使えない部屋があった」など物理的に困ることのほか、「気持ちが沈む」など精神面に影響している人もいた。
また同率4位で「家賃が高かった」がランクイン。
「立地の良い所なので、仕方がないが高すぎる」
「ペット可の物件が良かったので仕方がないが、高い」
と「分かってはいたけれど高い」と感じている人が多い。高いものは高い、ということだろう。その他の不満点としては、
「洗濯物を干すスペースが狭い。雨が続いた後は、洗濯物が多くてベランダに干しきれない」
「コンロが一口しかない。ラーメンとチャーハンが同時につくれない」
などが挙げられた。またよく論争になる"バス・トイレ別か否か"だが、やはり一緒だと「ゆっくりお風呂に入った気がしない」という声も。不満点を認識して契約したが、実際はあまり大丈夫じゃなかったという人が多かったようだ。