WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するSMPレーシングとバイコレス・レーシングチーム、CEFC TRSMレーシングの3チームが、2月19日からスペインのモーターランド・アラゴンでプライベートテストを実施しているとフランスのモータースポーツメディア『Endurance-Info』が伝えている。
Endurance-Infoによると今回のテストにはLMP2クラスに参戦するレーシングチーム・ネダーランド、LM-GTEクラスのアストンマーチン・レーシングも参加したという。
19日のセッション前半は、オリバー・ウェッブ/ジェームス・ロシター/リン・カンとともに参加したトム・ディルマンが駆るバイコレスの4号車ENSO CLM P1/01・ニスモが1分18秒3でトップタイムをマーク。
しかし、この日の最速はSMPレーシングのBRエンジニアリングBR1・AER(ミカエル・アレシン/ビタリー・ペトロフ/イゴール・オルドツェフ)が記録した1分17秒657。これはTRSMレーシングのジネッタG60-LT-P1・メカクロームを1.5秒以上引き離すタイムだったという。
今回、100周以上のラップを重ねたSMPレーシングは、昨年11月の初披露やアラゴンで行なったテスト、12月のポルティマオで走らせた仕様とは異なるエアロパッケージで走行。昨今の空力トレンドから想像するに低ドラッグを狙ったル・マン仕様とみられる。
チームが公開した写真では、フロントタイヤ前方のフェンダーが縦、横方向ともに拡張されており、これに伴いカナードが小型化。枚数も左右各2枚から各1枚に減らされている。
ノーズと左右両フェンダーをつなぐカウル上面も大きく前方にせり出す形となり、これまでの仕様ではダラーラのロゴの下部に確認できたBRエンジニアリングのロゴマークが完全に覆い隠された。見た目の変更点はこのほか、サイドダクトのベーンが1枚から3枚に増やされている点と開口部を狭めるような形で進行方向側に三角形のパネルが取り付けられるているのが確認できる。
352 km/h before braking 😱 быстро ?? @SMP_Racing #BR1 #smpracing #test #spain @FIAWEC pic.twitter.com/meT748bNW0— Vitaly Petrov (@vitalypetrov) 2018年2月19日