人生に無駄な経験などないと思いたい。特に生きるために必要で大切な「お金」にまつわる経験は、どんなかたちの消費であれその後に「活きる」と信じたい。しかし、あまりにもオバカな消費をすると、後悔の念に苦しめられてしまう。
先日のガールズちゃんねるに立った「『金をドブに捨てた』経験を語ってみよう」というトピック。こちらへ殺到したのはあまりにもバカらしいお金の使い方をしたということで自己嫌悪に陥っている人たちのコメントだ。
あれは本当に無駄金だった!という怒りが特に目立って集まっていたのはエステなど美容系と通信講座だ。美容皮膚科のニキビ治療に40万、胸が大きくなるという豊胸ジェルに100万、先払いの脱毛料金に50万などとつぎ込んでいるが、「全く効果がなかった」という声が多い。(文:みゆくらけん)
ニートの元カレに500万円「恋は盲目ってか、浮気も散々されてんのにアホすぎた」
しかし美容系での失敗は女性なら誰もが通る道。これはもう仕方がないと割り切るしかないだろう。また、通信講座が失敗(というか挫折)しやすいのも一理ある。相当な自己管理能力がないとアレは続けられない。
恋愛系でお金を使ってしまったというコメントもチラホラ目立つ。「ニートの元カレ」と5年間同棲していたという女性はこう書き込む。
「家賃、生活費、相手の洋服娯楽代軽く見積もっても500万以上…。恋は盲目ってか、浮気も散々されてんのにアホすぎたとしか思えないドブ金過去」
働かない彼氏の娯楽代まで面倒見ていたとは、甲斐性どんだけか。他にも、ホストにハマって貢いでいたというコメントもあり、「親や消費者金融にまで借金してまで通い詰めていた(使った金額230万)」「コツコツ貯めてきた貯金も全部使い切った(600万)」という人も。ホストの場合は使った金額も莫大になる傾向があり、数百万円など簡単に飛んでいってしまうというところが怖い。恋愛感情が金銭感覚を麻痺させていくのだろう。
「ホテルネット予約したら、日にち間違えててキャンセルしたけどキャンセル料100%」
他にも無駄金だったと感じるものに、途中で通うのをやめた自動車教習所の料金、スマホゲーム代に100万、パチンコなどのギャンブルに使ったお金、成果の出なかった不妊治療費に約300万などという声が上がっていた。
筆者個人としてはスマホゲーム代やギャンブルなど、どちらかというと「暇を潰す系」「現実逃避系」に分類されがちなジャンルにお金をつぎ込むのは最も嫌。逆に「トライしたけどダメだった」という「経験」にお金を使うのはアリだと感じている。
世の中にはやってみなければわからないことも多い。どう転んでも勉強代だったと納得できるのなら、使ったお金はドブに捨てたことにはならないはずだ。ただ、「これはまさにドブ金ですね」と納得したコメントもある。そのどれもに共通するのが「おっちょこちょいによるミス」だ。
「コインパーキングで、違う車の精算をした」
「手渡しの給料、まとめてた紙類と一緒にごみ箱へ」
「ホテルネット予約したら、日にち間違えててキャンセルしたけどキャンセル料100%」
特に2番目の、給料袋ごとごみ箱へ捨ててしまったというのはホントにホントに自己嫌悪地獄に陥るだろう。