アストンマーチン・レッドブル・レーシングが、19日、2018年F1を戦うマシン『RB14』を披露した。この日発表されたマシンにはブルー&ブラックの特別カラーが施されており、実際のレースで使用するカラーリングはプレシーズンテストが行われるスペイン・バルセロナで正式にお披露目される。
他チーム同様、レッドブルも、2018年のボディワーク上の最も大きな変更は、コクピット保護デバイス“ハロ”の導入、昨年のような大きなシャークフィン、モンキーシート、Tウイングの廃止であり、これが2018年型マシンの大きな特徴になっていると述べている。
特にハロの導入には必要な強度を達成することが大きな課題となったものの、それでも2018年のテクニカルレギュレーションには比較的変更が少なかったため、レッドブルは従来よりも早い段階で新車の準備を整えることができたという。
レッドブルは例年、テストスタートまでの時間を最大限に使って新車開発を行う傾向にあったが、今年は余裕を持ってニューマシンを仕上げ、プレシーズンテストを前に、規則において許されているプロモーション目的の走行、“フィルミングデー”を利用し、シェイクダウンを行うことを決めた。ダニエル・リカルドがシルバーストンにて走行を行い、この映像をテスト前に公開する予定だということだ。
レッドブル・レーシングは2005年からF1に参戦、2010年から2013年までコンストラクターズ、ドライバーズのダブルタイトルを獲得した。しかし新パワーユニット時代に突入して以来、王座には届かず、2014年はランキング2位、2015年は4位、2016年は2位、2017年は3位にとどまっている。
ルノーのパワーユニットへの不満を募らせたレッドブルは、2016年からはタグホイヤーブランドという形でルノーを使用し続けているが、2018年で両者がついに袂を分かつのではないかとの推測も持ち上がっている。
2017年9月には、アストンマーチンと2018年からのタイトルパートナー契約を結んだことを正式に発表、チームの正式名称は「アストンマーチン・レッドブル・レーシング」に変更された。
ドライバーは昨年に引き続きリカルドとマックス・フェルスタッペンのラインアップ。フェルスタッペンは昨年秋の段階で、2020年末までの契約延長を発表した。リカルドの現契約は2018年末までとなっており、彼が残留を決めるかどうかには、今年の『RB14』のパフォーマンスが大きくかかわってくるものと考えられる。