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門脇麦と新木優子が衝撃キス! 『トドメの接吻』ヒロイン2人の対面で物語は急加速

2018年02月19日 12:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 婚約の計画を推し進める尊氏(新田真剣佑)に対して「私の中にいるのは旺太郎」と語る美尊(新木優子)と、それを切なく見つめる宰子(門脇麦)、彼女らによって“2人のヒロイン”の構図がついに完成。衝突する旺太郎(山崎賢人)と尊氏をめぐって、人々の秘めたる想いが明らかになっていく。


 2月18日に放送された『トドメの接吻』(日本テレビ系)第7話は、前回に引き続き旺太郎の“死”から始まった。


 成り上がるためには手段を選ばない、そんな旺太郎を中心にして始まった本作だが、ますます周囲の人々の運命を巻き込み、“登場人物たち一人ひとりのドラマ”になりつつある。尊氏の画策により命を落しかねない状況に陥った(前回の第6話では落命しているが、旺太郎が身代わりになった)長谷部(佐野勇斗)だが、「知ってて何もしない奴が、一番の悪だ」と彼は彼の正義を示した。今まさに、旺太郎と尊氏の欲のぶつかり合いが暴走し始めているところだが、彼らの間で長谷部こそが最も中立なポジションに立っていると言えるかもしれない。


参考:『トドメの接吻』恋する御曹司役でブレイクへ 佐野勇斗、役者にM!LKに全力投球!


 そしてさらに今回目立った存在が、尊氏の右腕的存在の布袋(宮沢氷魚)だ。つねに尊氏の言いなりになって動いていた彼だが、それは自発的なものであり、尊氏へのその心酔ぶりに旺太郎は言葉も出ない。布袋を演じる宮沢と言えば、前クールの『コウノドリ』(TBS系)で連ドラデビューし、本格的に俳優活動をスタートさせたばかり。まだあどけない演技と、演じていた研修医・赤西吾郎というキャラクターの右往左往ぶりが見事にハマり、瑞々しい存在感を放っていた。本作でも、今までは脇の方で動き回り、旺太郎にやたらと絡むキャラクターくらいに考えていたが、今回は堂々たる風格で旺太郎を演じる山崎に真っ向から挑む。警察に逮捕されてから姿を見せなくなった和馬(志尊淳)同様、捕まってしまった彼の今後の登場はどうなっていくのだろうか。


 さて、旺太郎の“死”で幕を開けた第7話だが、宰子が美尊にキスをし、タイムリープするという衝撃の展開で彼の命は助かった。しかし、第6話で自分たちの運命を知って以来、旺太郎に対して主従関係になってしまった宰子。彼女の旺太郎を見つめるその瞳は、あまりに切ない。美尊のこぼした言葉により、真相を知った旺太郎は宰子のもとへと走る。路上の壁には、彼の記憶の中にある宰子の姿が映し出されるという、かなりエモーショナルな演出が施され、2人が向かい合う場面へとなだれ込んだ。「あなたを幸せにする道具になる」という宰子の健気な想いに、心揺さぶられずにはいられなかった旺太郎。今後2人の関係性はさらに変わってきそうだ。


 そして毎回登場しては意味深な余韻を残していた春海(菅田将暉)が、ついに大きな動きを見せた。尊氏のもとを訪れ、彼にそれとなく“タイムリープ”の存在について示したのだ。ラストでは尊氏が春海のもとを訪れ、旺太郎と宰子が“12年前の事故”でつながっていることを告げた。それを聞いてニヤつく春海の姿がまた不穏で意味深だ。春海が今後舵を切って行くのであろう物語の行く末には誰の幸せが待っているのだろうか。


※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記


(折田侑駿)