2018年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月18日、SS17~19が行われ、WRC2クラスにスポット参戦した勝田貴元(フォード・フィエスタR5)がクラス優勝を遂げた。
ラリードライバーの勝田範彦を父に、勝田照夫を祖父に持ち、カートや全日本F3選手権を経てラリー競技に転向した勝田貴元。2015年にはトヨタの若手ラリードライバー育成プログラム『TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム』に選出されている。
2018年も同プログラムに携わり、新井大輝やコドライバーの足立さやかとともに、
トミ・マキネン・レーシングのもとで“武者修行”に臨んでいる勝田は、同プログラムの活動の一環としてラリー・スウェーデンのWRC2クラスに参戦した。
そんな勝田はオープニングのSS1こそ、クラス11番手と出遅れたものの、SS2でステージ最速タイムを刻んでクラス首位に浮上する。
その後は2017年のWRC2チャンピオンでシュコダのワークスドライバー、ポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)と10秒以内のクラス優勝争いを展開した。
現地17日(土)に行われたSS9ではクラス3番手に後退したものの、続くSS10で即座に反撃してトップの座を奪還。10.1秒のリードで臨んだ最終SS19では危なげない走りでWRC2クラスのステージ6位につけ、4.5秒差でWRC2クラス初優勝を成し遂げた。
なお、チームメイトの新井(フォード・フィエスタR5)はクラス8位、ヤルッコ・ニカラとのコンビで臨んだ足立(フォード・フィエスタR5)はクラス17位でラリーを走りきっている。