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波瑠、山田涼介に「土下座して靴舐めろ」 『もみ消して冬』“ドS発言”に視聴者騒然

2018年02月18日 18:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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「この凶悪かつ残忍な犯罪を、僕は絶対に許さない」


 これまで、ヒューマンドラマやラブコメなど回ごとに様々な様相を呈してきた『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』(日本テレビ系)。2月17日に放送された第6話では、父・泰蔵(中村梅雀)が殺人未遂事件に巻き込まれ、秀作(山田涼介)は警察官としてのプライドをかけこのセリフを言い放った。


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 その前に、回を重ねるにつれてコメディの質がどんどんと上がってきていることに触れておきたい。特に山田涼介、小澤征悦、波瑠の3兄弟のやりとりには兄弟の力関係がうまく表れている。トンチンカンなことを言い出す博文(小澤征悦)と、兄の発言を真面目に実行しようとする知晶(波瑠)。そしてそれを心の中でツッコむも反論できない秀作は、毎回兄たちの無茶な要求で犯罪を繰り返してきたのだ。


 今回ももはや恒例となっている作戦会議が秀作の部屋で行われた。しかし、今回はこれまでとは違い、実際の事件の捜査。警察官としての本領を発揮できると秀作は自信満々で容疑者を断定する。だが、知晶は別の人間を疑っており、2人の推理勝負へと発展していく。警察官としての勘を信じる秀作と、「私が勝ったら土下座して靴舐めろ」と相変わらずのドSっぷりを見せる知晶。そして博文は「お前ら、2人とも間違ってたら俺に女紹介しろよ」と結婚を焦るのだった。


 これまではモノローグとはいえ秀作がツッコミ役だった。しかし、犯人探しに燃える秀作は突っ走っているため、今回ばかりはツッコミ不在。そのアンバランス感も上手く笑いとして機能しているのは、やはり3人のテンポの良さからくるものだろう。「女紹介しろよ」と偉そうに言う博文に対し、秀作と知晶が2人同時に「はあ?」とキレる場面は、思わず吹き出してしまった人も多いのではないだろうか。


 さて、冒頭のセリフだがこれは父を殺そうとした犯人を恨んでのセリフではない。秀作は父が倒れたと連絡をもらうまで、意中の同僚・池江里子(恒松祐里)とデートしていた。それも彼女の家に上がれるかもしれないというところまできていたのに、その直前で電話がなってしまった。そのことに憤慨した秀作は犯人探しに躍起になっていたのだ。


 結果、知晶の推理通りで秀作の考えは的外れなものだった。犯人は泰蔵の学生時代の元恋人で、長年の恨みを持っての犯行。真相を知った秀作はスッキリとした表情で家に帰るが、玄関には知晶が座っていた。開口一番「はい土下座」と威圧する姿は、北沢家で頂点と思わせる貫禄すら伺えた。


 真相に向かい真っ直ぐ突き進んでいった知晶、頑張ったもののその努力は報われなかった秀作、そして何もしなかった博文。3人の性格と力関係がはっきりと表現されていたのは、キャラクターをしっかりと捉えた3人の演技力と、回を重ね息が合ってきた巧みな掛け合いによるものだろう。そしてこれからの後半戦もその成長に期待をしてしまう。


(馬場翔大)