2018年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月17日、SS9~16が行われ、ティエリー・ヌービルが総合首位をキープ。総合2番手にクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)が浮上した。トヨタ勢はエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)の総合6番手が最上位だ。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合10番手
「今日の結果には満足している。1日を通してミスもなく、かなりクリーンな走りができたからね。あの状況でできる限りスピードを出そうとしたけれど、この走行順からではそれが精一杯だった」
「今週末、このチャンピオンシップのトップ3がどこにいるのかを見れば、僕らのチームの誰にもチャンスがないのは明らかだ」
「マシンにはまったく問題がない。ただ、このコンディションではデメリットが大きすぎて、埋め合わせをするのは不可能なだけだ」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合11番手
「僕らにとって本当にタフな週末だよ。明日、パワーステージでいくらかポイントを獲得できたらありがたい。SSはマシンが走るたびにどんどん高速になるから、僕らの出走順では簡単とはいかないだろうね。だけど、ベストを尽くすよ」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合8番手
「今朝はドライビングスタイルを少し変えてみようしたけれど、あまりうまくいかなかった。午後はマシになったけれど、先頭走者たちのペースに追いつく前に、まだ学ぶべきことがいくつかある」
「僕らにとって一番重要なことはクリーンなドライブをすることと、経験を積むこと。まだ3SSあって、明日もそれを続けなければならない」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合3番手
「ふたつの結果に分かれた1日だった。午前中の走行はもっとうまくできたはずだ。今日の2番目のステージであるSS10ではスピンしてしまい、15秒ほど失うことになった。土手に接触してバックで戻らなければならなかったんだ。コースの幅が狭い場所だったから、口で言うほど簡単なことじゃなかったよ」
「昨日と同じような感触を得るために、ランチタイムサービスでセットアップを調整した。トラクションを増やすためにマシンを少し緩める設定にしたんだ。午後はもっと順調に進み、結果としてタイムを改善することができた」
「クレイグ(ブリーン)との差はほぼ10秒あるし、日曜日は3ステージだ。でも僕たちは挑戦していくよ。不可能なことではないからね」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合首位
「今日はいろいろなことが計画通りに進んだ。全体的には満足な1日だよ」
「SS9でのテクニカルトラブルや、SS10でのスピンなどのせいでタイムを失ってしまい、今朝は少々苛だたしいスタートになった。でもその後は、ステージごとにギャップを広げることができた」
「午後はクレイグ(・ブリーン)がタイヤを5本積んでいたのに比べて、僕たちは6本積んでいたから、余計なウエイトのせいで最初はタイムを少し失うことは分かっていた」
「でも後半の走行で新品のタイヤを使うことができた。SS13とSS14では大きくプッシュしていき、し烈な接戦になった。さらにステージ優勝を獲得できたけど、努力が報われてよかったよ」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合4番手
「望みどおりの1日というわけじゃなかったけれど、それでも走行を楽しんだし、ベストを尽くしたよ。午前の走行をスタートした時、これは我慢比べになると分かっていた」
「僕のドライビングに合わせたセットアップの仕方を考えると、自分が自信を持てる箇所と序盤のステージでのマシンパフォーマンスの間で、折り合いをつけなければならなかった」
「午後のコースでの幅広いラインどりは、僕の強みを生かせるところだ。だから辛抱強くステージが始まるのを待った。2回目の走行ではより快適にプッシュしていけた」
■シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合37番手
「(SS13でクラッシュしたときは)当初、あの雪壁で20秒ほど失うだけだろうと思っていた。でも再発進しようとしたら、マシンにパワーがなかったんだ。雪がエンジンに入り込み、ターボが傷ついてしまった」
「その時点までは総合10位に留まることに焦点を置いていたが、ほんの小さなミスで大きな代償を払うことになってしまった」
「明日の予報では新雪が積もるようだし、僕たちは“雪かき役”を務めることになる。だから残念だけど、パワーステージでポイントを獲得する現実的なチャンスさえない」
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合2番手
「今日のことはすごくうれしいし、僕たちが発揮したペースに満足している。世界選手権のトップで戦うことは僕にとって新しい経験だけど、すぐに味を覚えてしまうものだね!」
「ティエリー(・ヌービル)のペースには最後までついていけなかったけれど、それでも僕たちにとって午後は素晴らしいものだった」
●マッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合5番手
「いまだにC3 WRCの最適なセットアップに苦心していることを考えると、僕たちがこれまでに出した結果には満足しなければいけないね。競技の最中にすべてを変えようとすることはリスクがあるから、そうするよりもテストで決めた基本セット使い続けることにした」
「ステージをこなしていくのにしたがって、マシンの操作性を改善しようとしているところだよ」
■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合7番手
「今朝はうまくいった。いい感じで走ることができ、楽しんでドライブできたよ。しかし、午後はクルマが思うように動かなかった。フロントのデファレンシャルが正確に作動せず多くのタイムを失ったんだ」
「サービスでトランスミッションを交換したから、明日は大丈夫だと思うよ。きっと自信を持ってSSに臨むことができるだろうから、パワーステージではポイントを獲得するチャンスも訪れるはずさ」
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合9番手
「全体的にペースはとてもよく、昨日よりも楽しんで走ることができた。午前中は一貫して充分なグリップが感じられ、このラリー本来のコースコンディションで走ることができたんだ」
「クルマはあのような路面では完璧で、とてもいいフィーリングだった。しかし、午後は予想通りトリッキーなコンディションとなり、昨日と似たような状況だったけど、いくつかのクルマが我々の前に走っていたので、多少のラインが刻まれていた」
「明日は自分たちのベストを尽くし、パワーステージで何ができるのかを考えるつもりだ」
●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合6番手
「いい1日だった。昨日と同じようなペースを保ち、大部分のSSで5位以内のタイムを出せるようにコントロールしたが、それがうまくいき非常に安定した走りができた」
「サービスではクルマに少し変更を施したけど、それが奏功し轍(わだち)が刻まれた道でも安定して走ることができたよ」
「マッズ・オストベルグとの(総合)5位争いが続いているが、もちろん明日は彼を抜きたいと思っている」