2018年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月17日、SS9~16が行われ、ティエリー・ヌービルが総合首位をキープ。総合2番手にクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)が浮上した。トヨタ勢はエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)の総合6番手が最上位だ。
競技3日目を迎えたラリー・スウェーデン。この日はスウェーデンの森林地帯を中心に設定された8SSで争われた。
前日、総合首位に浮上したヌービルは午前中の走行でパドルシフトに不具合を抱えてしまい、ステアリングを殴りつけるなど苛立つ様子もみせたが、SS11でステージ優勝を飾ってリードを拡大。
マシントラブルを修理したヌービルはサービスを挟んで迎えたSS13で、僅差で迫っていた総合2番手のクレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)との差を14秒まで広げることに成功。その後もヌービルはSS14、16を制してリードを22.7秒として競技最終日に臨む。
総合2番手はWRC初優勝がかかるブリーン、総合3番手にはアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)が続いたほか、総合4番手にヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)、総合5番手にマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)がつけ、ヒュンダイとシトロエンが上位を分け合っている。
前日、早い出走順に苦しめられたトヨタ勢はオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がSS9~10、15でステージ優勝を飾る快走をみせたが、SS13で前走車を交わす際に接触がありタイムロス。総合9番手までポジションを落としている。チームメイトのラッピは総合5番手、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合6番手だ。
下位クラスのWRC2では、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ・プログラムの一環でスポット参戦している勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が8SS中4SSでクラストップタイムを記録。
2017年チャンピオンのポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)に12.2秒のギャップをつけて、クラス首位をキープ。自身初のWRC2クラス優勝をかけて、競技最終日に挑む。
おなじくスポット参戦している新井大輝(トヨタ・ヤリスWRC)はエンジンに電気系トラブルが発生してしまい、クラス7番手につけたほか、コドライバーの足立さやかが組むヤルッコ・ニカラはクラス22番手だった。
ラリー・スウェーデン最終日となる18日はSS17~19の3SSで争われる。