数年にわたってザウバーF1チームを率いたモニシャ・カルテンボーンが、自身のチームとともにモータースポーツの戦いの場へ戻ってきた。
2017年6月にザウバーの新オーナーからチーム代表の座を追われた46歳のカルテンボーンは、モナコの企業家エミリー・ド・コンベルティと共同でKDCレーシングを設立した。
チームはスイス国籍として活動するが、拠点はバルセロナのカタロニアサーキットに近い、賑やかなビジネス中心街のグラノリェルスに置く。
「モータースポーツは私の最大の情熱であり、これからもそうあるでしょう」とカルテンボーンはAuto Bildに語った。
「ほぼ20年にわたって、私はモータースポーツの世界で指導的な地位についてきました。ですから続けるのは当然のことです」
「F4は比較的新しいシリーズですが、エキサイティングなレーシングクラスであり、大きなポテンシャルがあると私は見ています。特に若い才能を育成するという点に魅力を感じています」
「F4では、どのドライバーが将来のチャンピオンになる素質があるかを見て取れるのです」
「共同オーナーとして、私はチームの戦略に最終的な判断を下すことができます。優先事項は、将来のモータースポーツのために若手ドライバーを育成することにあります」
「F1での何年もの経験が役に立ちます。日々の業務は、私たちが大きな信頼を置いているチームマネージャーのジョセップ・トリニダードが行います」
KDCレーシングは設立後、2018年シーズンのスポンサーを集めており、ドライバーラインアップについても間もなく明らかにするという。
「このプロジェクトに取り組むのは、変化をもたらすためです」とカルテンボーン。
「私たちの目標は競争力のあるチームを築くことと、ツールやスキルを用いて若手達を育成すること、彼らのポテンシャルとレーシングパフォーマンスを最大限に伸ばすことです」
「他にも有望なプロジェクトがありますが、そのことについて話すのは時期尚早です」