F1のスポーツ面を取り仕切るロス・ブラウンは、F1カレンダーのレース数を増やす際に、グランプリの質を低下させないことが重要であるとして、いずれはグランプリの“成績表”で管理したいと発言した。
2016年にF1の経営権を獲得して以来、リバティ・メディアはF1カレンダーのレース数を増やす考えについてしばしば触れてきた。
2018年のカレンダーにはフランスGPとドイツGPが復帰し、合計21戦となっている。しかしながら将来的にはシーズンあたり、25戦にもなることが予想されている。
「極めて重要なことは、レースの質だ。単にレース数を増やすことに価値はない」とブラウンはブリティッシュ・エアウェイズのBusiness Life誌に語った。
「しかし世界中の素晴らしい会場で素晴らしいレースを提供することができるのであれば、レース数の増加を検討するだろう」
F1は米国での開催拡大を検討しており、商業担当取締役のショーン・ブラッチスは、最近マイアミの会場候補地を探している。一方でCEOのチェイス・キャリーはコペンハーゲンでのデンマークGPの開催可能性について、プロモーターたちと予備的な会談を行った。
しかし開催数を増やす中でもグランプリのレベルを落としたくないというブラウンは、運営状況が不十分だったり、あまり成功の見られていないイベントを格下げするためのレーティングシステム導入を提案している。
「いずれはぜひともレースの成績表を持ちたいと思っている。そのころには、F1参入を心待ちにするトップクラスのサーキットやプロモーターの、ウェイティングリストがあるといい。そしてもし開催状況が芳しくないレースがあれば、そのレースを降格させ、代わりに強力なレースを格上げするのだ」