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水上京香、『わろてんか』3人目のヒロインへ 成田凌との恋路に注目!

2018年02月18日 10:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 『わろてんか』(NHK総合)第20週「ボンのご乱心」、そして次週の第21週「ちっちゃな恋の物語」のストーリーは、北村家の長男・隼也(成田凌)がメインとなる。北村笑店の創業25周年興行として、隼也はアメリカで最も人気のあるショウ『マーチン・ショウ』に目をつける。タイミングよく隼也のもとにショウの代理人、ジェイソン・ハミルと名乗る者から連絡が来るのだが、それは偽物の詐欺師で、隼也は多額の契約金を騙し取らされてしまう。そこで、ジェイソン・ハミルの通訳として隼也の前に現れたのが、英語教師の加納つばき(水上京香)。『わろてんか』では、てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)、風太(濱田岳)とトキ(徳永えり)など、幾つかの恋愛模様が描かれてきた。次週のタイトルが物語っている通り、第20週では“恋の物語”に繋がる隼也とつばきの初々しい出会いが展開していく。


 つばきは父親の仕事の関係で小さい頃から10年ほどアメリカに滞在。同じく、アメリカでの生活経験があり、何よりも『マーチン・ショウ』が好きという共通点が2人を惹きつけていく。「あんなショウが日本でも観られたらいいのにな」と羨望の眼差しで見つめるつばきに、「観られます! 僕が必ず日本に『マーチン・ショウ』を呼んでみせます!」と隼也は張り切ってみせる。ここで互いの気持ちを察したのか、恥ずかしさのあまりに同じタイミングで飲み物のストローに口を付けるところが初々しさを醸し出している。


 また、隼也がつばきと歩いているところをリリコ(広瀬アリス)と四郎(松尾諭)に見つかってしまったところも、ストーリーを盛り上げるアクセントになっている。リリコは、隼也にとって心通った赤ん坊の頃から可愛がってもらった相手(藤吉から妹のように見られていたリリコが、その息子を弟のように可愛がっているのもユニークだが)。そんな隼也の“デート現場”を目撃したリリコはにんまりとした笑みを浮かべ、「恋と仕事いっしょくたにしたらあかんで」とからかい、「ほんまは、あのお嬢さんにええとこ見せたかったんとちゃうか?」と隼也の興行のもうひとつの目的も見抜いている。酸いも甘いも噛み分けるリリコだからこその視点だ。


 つばきを演じる水上京香は、2015年に『学校のカイダン』(日本テレビ系)でデビューした女優。北村家に謝罪をしに行くシーンで見せた強い意志を感じさせる姿勢や、お嬢さんと一目で分かる清楚さを醸し出す雰囲気を持っている。そんなつばきに、てんは誠意ある態度で接していたが、母親として2人が惹かれ合っているのに感づいているようにも思える。『わろてんか』では、主人公のてんを演じる葵とリリコを演じる広瀬が“ヒロイン”として活躍してきたが、最終回に向けて、水上が3人目のヒロインを担うと言って間違いないだろう。


 第21週「ちっちゃな恋の物語」の予告では、トキが「昔のおてんさんと藤吉さんみたいやな」とつぶやき、雨の中隼也がつばきを呼び止めるシーンが。2人の恋愛を母親であるてんがどのように受け止めるのかにも注目だ。(渡辺彰浩)