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中村倫也、塚本高史と松本まりかに絶叫! 『ホリデイラブ』激しさを増す“渡劇場”のユニークさ

2018年02月17日 15:22  リアルサウンド

リアルサウンド

 金曜ナイトドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)が第4話に入り、視聴者によるリアルタイムでの“SNS感想戦”が定着してきた印象がある。それは仲里依紗や松本まりか、山田裕貴などキャスト陣も実際にオンエアを観ながらツイートしていることも大きな要因の一つでもあり、結果第4話放送中にはぶっちぎりでTwitterのトレンド1位を「#ホリデイラブ」が獲得した。


「なんなの!笑笑 渡劇場!」


 仲のオンエア中のツイートが象徴しているように、第4話では、高森杏寿(仲里依紗)、純平(塚本高史)夫婦と井筒里奈(松本まりか)、渡(中村倫也)夫婦の4者面談に突入。シリアスながらどこかユニークさ漂う“渡劇場”が、トレンド1位を生む結果となった。


 高森夫婦を自宅にあげる渡。「入れ。またお前をこの家に入れることになるとはな」と嫁との浮気相手である純平にそう吐き捨てると、渡は「里奈ぁ! 奥さんが来てくださったぞぉ!」と玄関で絶叫。威圧的な態度で2人にマウントをかけるためのものだと思われるが、いきなり沸点マックスの渡はかなり非現実的であり、それ故に真面目な演技ながら笑えてくるのだ。渡は、今までの経緯とメッセージのやり取りを詳しく話すように、純平と里奈を追求していく。


 関係は遊びだったと主張する純平に、里奈はここぞとばかりに愛し合っていた関係だと杏寿にアピール。「ふふっ」と幸せな笑みを浮かべ、口に手を当てる“小悪魔”の里奈に対し、純平は「そんなことは言ってません!」と必死に否定する。ショックでヒステリックを起こす里奈。そこに、渡がテーブルをガン!と叩き、「最初からやり直しだ! このクソどもがぁ!」と話をリセットさせる。主導権は完全に渡にある、まさに“渡劇場”と呼ぶに相応しい展開。負けじと里奈も大粒の涙を流しながら、「純平さんが私だけを……私だけを本当に愛してくれてるって確信してたから! だから私もその気持ちに応えたいって思ったの!」と死に物狂いでアピールする。熱を帯びていく渡と里奈の一方で、杏寿と純平は冷静に折り合いを見つけることを提案。しかし、興奮が冷めない渡は床を手のひらで叩き、「この場所で! 抱き合っていたんですよ。私にバレた後も、会社でこそこそ会っていやがったんだ! もう俺は嫌なんだよ、嘘は!」と頭を掻きむしる。


 中村倫也と言えば「ダイワハウス D-room」のCMを筆頭に、『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)、映画『あさひなぐ』など、頼りなく気の弱い男性のイメージがあった。しかし、『ホリデイラブ』で演じる渡は、それとは大きくかけ離れた相手を罵る狂気的な役柄だ。中村は、毎回イメージの違う役柄を演じわけ、作品に色を添えてきたわけだが、『ホリデイラブ』の怪演で多くの視聴者にその名を刻んだことだろう。


 第4話は、里奈が杏寿の浮気現場写真を純平に見せるところで終了。第5話の予告では、「お前が壊したんだろうがぁ!」と渡の歪んだ里奈への愛情が暴力に変わっていく様子、さらに里奈が再び純平を誘惑するシーンも確認できる。“渡劇場”はさらに激しさを増していきそうだ。


(渡辺彰浩)