トップへ

福岡版住みたい街ランキング、賃貸1位「博多」、2位「西鉄平尾」 福岡は"職住近接"スタイル定着の模様

2018年02月17日 09:11  キャリコネニュース

キャリコネニュース

写真

不動産情報サービスを提供するLIFULは2月15日、「2018年 九州圏(福岡県)版LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」の結果を発表した。昨年、同社運営の「LIFUL HOME'S」に掲載された福岡の賃貸・購入物件のうち、問い合わせの多かった賃貸・購入物件の駅名を集計した。

「借りて住みたい街」は昨年に引き続き1位は「博多」。福岡市最大の繁華街・天神と並ぶ福岡市の中心部で、駅周辺は東阪などに本社を置く企業の支社・支店が数多く所在している。そのため職住近接の物件が提供されており、単身赴任者も多いエリアとなっている。

また九州新幹線の開業に伴い、博多から九州各地へのアクセスは飛躍的に向上。博多をオフィスの拠点にする企業も増え、同社は、利便性の高さによって賃貸需要は維持されるのではとコメントしている。

安価な博多南部~南区エリアが人気 中心部との賃料差が懸念

2位も昨年と同じく「西鉄平尾」で、3位は「大橋」。いずれも中央区の南側から南区にかけての住宅地で、天神・博多に近い駅から順に賃貸ニーズが高い。賃料水準が高い中心部では借りにくいユーザーの受け皿となっている。

以降トップ10には、「高宮」「姪浜」「薬院」「井尻」「博多南」「西新」「吉塚」がランクイン。上位20位のうち「笹原」(18位)と「南福岡」(20位)以外は、昨年と同様の駅名が連なる。

またこの2駅は鹿児島本線の隣駅で、「大橋」「井尻」「竹下」(12位)などと同じく、博多区南部~南区にかけての一帯だ。このエリアは賃貸水準が比較的安価で、電車もバスも使い勝手が良く、特に若手社会人や学生から高い支持を得ている。

ただ福岡市中心部の賃料は依然として高い。"中心部"と"それ以外"のエリアで大きな差がある。

買って住みたい街も天神徒歩圏内が人気

また「買って住みたい街」の1位は「赤坂」。天神に隣接しており、徒歩でもアクセスが可能だ。同社は「ビジネスの中心地として都心並みの交通利便性と生活利便性を誇る」と説明する。赤坂から天神方面にかけての一帯は「億ション」の分譲も行われており、他府県からの相続税対策ニーズやセカンドハウス需要の受け皿となっているようだ。

2位は学生街としても知られる「西新」。上位2位は昨年と同様で、福岡市中心部の駅が並ぶ結果となった。しかし3位の「大濠公園」は福岡市内屈指の高級住宅街。エリアのほとんどが公園で占められているため中古物件がメインだが、根強い人気があるようだ。

4位以降、「千早」「大橋」「桜坂」「薬院大通」「高宮」「六本松」「唐人町」が上位10位に入っている。上位20位には福岡市中心部の駅名が多く並び、福岡市内には職住近接が定着している様子がうかがえる。

一方、「箱崎九大前」(14位)、「大野城」(16位)、「別府(べふ)」(17位)などこれまで同ランキングであまり見慣れなかった駅名も登場している。いずれも中規模クラス以上の分譲マンション供給による効果とみられる。