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星野源の新たな挑戦、STUTSが『ドラえもん』収録曲“The Shower”に参加

2018年02月16日 19:51  CINRA.NET

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星野源
星野源の新曲にSTUTSが参加している。そう聞いて胸を踊らせた音楽ファンも多いだろう。STUTSが参加したのは、ニューシングル『ドラえもん』のカップリングとして3曲目に収録される新曲“The Shower”だ。

オンエア解禁前の楽曲“The Shower”は、「思春期の女の子」をイメージさせる歌詞と、生演奏にこだわった楽曲とのこと。先日発売された音楽雑誌『MUSICA』2018年3月号のインタビューでは、同曲にSTUTSが参加していることと、生演奏にこだわった理由が星野自身によって明かされている。

■星野源が年間ベストに選出。STUTSって何者?
STUTSは1989年生まれのトラックメイカー。ヒップホップのビートメイキングなどでも使用されるサンプラーの名機「MPC」を演奏し、ライブではリアルタイムでビートを作り出す。2013年には、ニューヨークのハーレムでMPCを駆使した路上ライブを敢行。YouTubeで公開された映像で反響を呼んだ。

2016年にリリースされた1stアルバム『Pushin'』には、PUNPEE、呂布カルマ、Campanella、KID FRESINO、jjjらが参加したほか、昨年にはAlfred Beach Sandalとのコラボレーション作品『ABS+STUTS』を発表するなど、ヒップホップの枠にとどまらない活動を展開している。そして昨年末にはAlfred Beach Sandalと共にCINRA主催イベント『CROSSING CARNIVAL』にも出演した。

星野源は『Pushin'』を2016年の年間ベストに選出。その縁もあり、今回の楽曲参加が決まったという。

■打ち込みでもドラム演奏でもない音色
“The Shower”を録音するにあたって星野は、STUTSにトラックメイカーではなく、MPCプレイヤーとしての参加をオファー。MPCを楽器として演奏することで、機械的な打ち込みやドラムの生演奏では生み出すことのできない音色を引き出し、楽曲に取り入れた。

生ドラム以外の起用という点に注目すると、星野はシングル『Family Song』収録の“KIDS(House ver.)”でリズムマシンの伝説的な名機「TR-808」で打ち込んだビートを使用している。“The Shower”はその経験を経て、改めてビートの魅力に気づいたことがエッセンスとなった楽曲だという。STUTSのアナログ感溢れるビートが星野のソングライティングとどのような融合を見せているのか、仕上がりが楽しみだ。

■初の試みも。シングル『ドラえもん』
星野にとって11枚目のシングルとなる『ドラえもん』は、2月28日にリリース。3月3日から公開される『映画ドラえもん のび太の宝島』の主題歌で、テレビアニメ『ドラえもん』のエンディングテーマにも起用されているタイトル曲に加えて、『映画ドラえもん のび太の宝島』の挿入歌“ここにいないあなたへ”、この記事で取り上げた“The Shower”を収録。さらに自宅録音された「House ver.」では、シリーズ初のカバーに挑戦。1979年から親しまれている名曲中の名曲“ドラえもんのうた”のカバーも収められる。初回限定盤に付属するDVD『ViVi Video』には「ニセ明」が登場するほか、『テレビ朝日ドリームフェスティバル 2016』から厳選された弾き語りライブ映像も収録されている。