国際的な巨大小売企業ハーベイ・ノーマンのスポンサードを受け、引き続きチーム・ハーベイ・ノーマンのカラーリングでVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーを戦うニッサン・モータースポーツ所属のシモーナ・デ・シルベストロ。その2018年カラースキームをまとったニッサン・アルティマが公開された。
VASCにおいて、年間最大の祭典である『バサースト1000』に、2度のワイルドカード参戦を果たしたのち、2017年からレギュラードライバーとしてエントリーを果たしたシモーナ。
その初年度は最高位13位、シリーズランキング24位と初のツーリングカー・シリーズの洗礼を浴びる格好となった。
フルタイム2シーズン目となる2018年に向けては、レースエンジニアにプレストン・ハイア・レーシングから移籍したクリス・スタッキーを迎え、チームメイトのマイケル・カルーソとのデータ連携も強化して新たなシーズンに挑む。
シモーナは「ドライバーならつねに“イケてる”ルックスのマシンに乗りたいと願っているものだけど、チームは本当に素晴らしい仕事をしていると思う」と、ホワイト、レッドに加え新たにブラックのアクセントが入れられたニューカラーについて語った。
「このマシンがトラック上でどんなパフォーマンスを見せてくれるか、今から待ちきれない気分よ。このオフシーズンはトレーニングのためにヨーロッパに戻っていたけど、チームとはつねにコンタクトを取りあっていた。だからマシンに施されたアップデートは隅々まで把握しているわ」
そんなシモーナにとって2018年最大の目標は、ルーキーイヤーのリザルトを上回ることであり、ツーリングカー・シリーズでのドライビングをインプルーブすることにある。
「新しいエンジニアのクリスと働くことも楽しみ。チームがかねてから彼に移籍を打診していて、それは彼の仕事ぶりがどれほどだったかを雄弁に物語っていると思うの」とシモーナ。
「テストデイはお互いの考えを理解するのに役立つと思うし、開幕戦のアデレード(クリップサル500)では同じ言語で会話できているはずだわ」
シモーナは開幕に先立ち、シドニー・モータースポーツ・パークで開催される公式プレシーズン・テストにも初参加する意向で、昨季最終戦のニューキャッスル市街地では、アクシデントに遭遇するまでシングルフィニッシュを目前にするシーズンでもっとも力強い走りを見せていた。
「今季は何もかもが大きく違っていると思うの。なにより、シリーズで戦うトラックのほぼすべてを、知っている状態からスタートできるわけだしね。それは『サーキットの各コーナーの曲率はどうだ』とか『ブレーキングポイントはここ』だとか、そうした確認に週末の貴重な時間を割く必要がない、ということを意味している」
「私には、ルーキーイヤーの後半にそうしたパズルのピースを少しづつ揃え始めている手応えがあった。(シングルフィニッシュ圏内を走行した)バサーストとニューキャッスルは本当に楽しかったわ。その延長線上として、今季はつねにフロントランナーとしてレースを戦うという高い期待を自分自身に課しているし、それは現実になるはずだという自信も持っているの」