平昌オリンピックで注目されている競技の1つが、男子フィギュアスケートだ。田中刑事選手や、初出場の宇野昌磨選手にも期待が集まるが、前回のソチオリンピックで金メダルを獲得した羽生結弦選手への注目は、それ以上に高い。
2月16日に行われるショートプログラムでの羽生選手の滑走順は、最終第5組の1番目、全体を通して25番目。滑走は13時48分頃に始まる予定だ。
試合を前にしたファン「15日から休めばよかったと思う程度にはドキドキ」
ファンの中には、画面越しに羽生選手を応援するべく、滑走に合わせて有休を取った人もいる。
「羽生選手の為に手に入れた有給を満喫中」
「本日の有給休暇取得理由は羽生結弦のため」
「リアタイできて嬉しい…有給とった甲斐が有るよ」
あるフィギュアスケートファンは「仕事休んでフィギュア見てる（半年前から休み取ってる）」と呟いていた。よほど並々ならぬ思いがあるのだろう、2月15日には
「明日…もう明日…今日から仕事休めばよかったかと思う程度にはドキドキしてきた…」
と、試合を前に落ち着かない気持ちを吐露していた。
日本の世界最低の有休消化率改善にも貢献？
有休を取らなかったことを少し後悔している人もいる。羽生選手が滑る16日午後、仕事で大事な来客があると知らされた人は、
「へ？今日？午後は、私、仕事にならないんですけど（笑）だって、羽生さんのSPが、気になるじゃないですか……無理ですって（笑）現在も、ふわっふわしてるんですけど～有給取ればよかったか」
と呟いていた。
昨年12月にエクスペディア・ジャパンが発表した調査では、日本の有休消化率は2年連続でワースト1位だった。有給取得に罪悪感を抱える人が最も多いのも日本だ。突然の体調不良に備え温存しておく人も多くいるが、フィギュアスケートファンのように、たまには人生を楽しむために取得することも考えたいものだ。
