2018年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンが2月15日に開幕した。オープニングのSS1でオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)がトップタイムをマーク。総合2番手にヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が続き、トヨタがワン・ツー体制を築いている。
シリーズ唯一のフルスノーであるラリー・スウェーデンが開幕。オープニングのSS1はスウェーデン・カールスタードにある競馬場に設けられた特設ステージで、2台が同時走行するスーパーSSとして行われた。
第1戦モンテカルロで総合2位を獲得して波に乗るタナクは、シェイクダウンでトップだったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)との一騎打ちを制して1分32秒7のタイムを記録。チームメイトのラトバラを0.3秒上回り総合首位を奪った。
「ラリー・スウェーデンは僕の大好きなイベントのひとつだ。とくに今年は積雪量も多いからね」とタナク。
「今まで以上にステージでの走行を楽しむことができた。明日の朝にかけて、さらに雪が降るようだけど、どんな状況になっても全開でプッシュする」
「ぼくたちにとっては競技2日目の結果が鍵になる。うまくマネジメントできれば3日目以降を楽しみながら戦えるはずだ」
トヨタ勢に続く総合3番手にはマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 WRC)がつけ、総合4番手にはクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)とシトロエン勢が続いている。
トヨタの残る1台、エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)と第1戦ウイナーのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は、ともにフィニッシュ直前のコーナーでマシンが滑ってタイムロス。
この結果、ラッピはトップと2.2秒差の総合8番手、オジエは同2.5秒差の9番手となっている。
また、今大会にTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの一環で参戦している新井大輝(フォード・フィエスタR5)と勝田貴元(フォード・フィエスタR5)、コドライバーの足立さやか(フォード・フィエスタR5)の3名もSS1を完走。
新井は総合20番手/クラス7番手、勝田は総合24番手/クラス11番手につけている。ヤルッコ・ニカラとのコンビで挑んでいる足立は総合22番手/クラス9番手だ。
16日(金)の競技2日目はSS2~8の7SSで争われる。