2月15日夜に開幕するWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデン。2008年のラリー・スウェーデンで挙げた初優勝から10年目の節目で挑むヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は「典型的なウインターコンディションで、自分に有利」と語り、通算5度目の大会制覇に期待を示した。
ラトバラはフォードのワークスドライバーに昇格した2008年にラリー・スウェーデンでWRC初優勝を獲得。そして2017年大会で自身通算4度目の大会制覇を成し遂げるとともに、トヨタにシリーズ復帰2戦目での勝利をもたらした。
そんなラトバラにとって、2018年のラリー・スウェーデンは連勝がかかる大会であると同時に、初優勝から10年目で挑む節目のイベントでもある。
2018年大会のライバルはチームメイトのオット・タナクとエサペッカ・ラッピであるというラトバラは「去年と比較しても、いいマシンを持ち込むことができた」と自信を示す。
「テストでは低速セクションやテクニカルセクションに注力してきた。この部分に関しては明確に進歩を遂げたと思っているよ」
「そうは言っても、今年はライバルとの争いはより厳しいものになる。チームメイトも強敵だしね」
「今年は充分な雪があり典型的なウインターコンディションになっている。チャレンジが楽しみだし、自分にとっては有利なコンディションと言えるだろう。もう一度、勝利を手にできると自信を持っているよ」
チーム代表を務めるトミ・マキネンも「ラリー・スウェーデンは我々が強さを発揮できるイベントだし、フィンランドでの事前テストでは3人のドライバーが2日間ずつ走行した」と意気込む。
「ただライバルの動向についてはいつも疑問符がつく。我々が成長していることは間違いないが、どれだけライバルが進化しているだろうか?」
「ヤリ-マティは去年勝っているし、(ライバルチームに所属していた)オットはヤリ-マティに迫る走りをみせた。そしてエサペッカはスノーコンディションでつねに速さを発揮するドライバーだ。チームメイトより経験が少ないにもかかわらずね」
「自信を持っているが、現実的な考えも持たなくては。つねに改善の余地は残されているものだ」