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米スノボ“金獲得”のショーン・ホワイト 会見で過去のセクハラ訴訟に関する質問も

2018年02月15日 16:03  Techinsight Japan

Techinsight Japan

金メダルを獲得したショーン選手だが…(画像は『Shaun White 2018年2月13日付Instagram「Wow still feels like a dream this happened yesterday!」(@sarahannbrunson)』のスクリーンショット)
14日、平昌冬季五輪のスノーボード・ハーフパイプ男子で金メダルを獲得した米ショーン・ホワイト選手(31)。その後の記者会見で2016年に起こされたセクハラ訴訟の話題が再浮上、ショーン選手が見せた対応が波紋を呼んでいる。『TIME』誌などが伝えた。

日本代表の平野歩夢選手(19)を抑え、見事3度目の五輪王者に輝いた米代表ショーン・ホワイト選手。金メダル獲得後の記者会見中、『ABC News』のレポーターから2016年のセクハラ訴訟に関する質問があがった。

「ここ数日、リナ・ザワイデさんによるセクハラ訴訟の話題が再浮上していますが、これがあなたの輝かしい伝説を汚すものになるといった懸念はありますか?」

これにショーンは「僕は“ゴシップ”なんかではなく、オリンピックの話をするためにこの会見に臨んでいます」と述べ、「そうは思いません。自分という人間に誇りを持っていますし、友人らも僕を愛し(自分の人間性を)保証してくれています」と続けた。

レポーターは「あなたはセクハラ訴訟を“ゴシップ”だとおっしゃるんですか?」と食い下がると、ショーンは困惑した表情に。話題が思わぬ方向に進んでいることを察知した司会者は「今日はショーンが獲得した金メダルと素晴らしい一日についての会見です」とショーンに助け舟を出す場面が二度ほど見られた。

後にテレビ番組『TODAY』に出演したショーンは、記者会見の席でセクハラ問題を“ゴシップ”という言葉で片付けてしまったことについて「言葉の選択が迂闊だったことは本当に申し訳なかったと思っています」と謝罪したうえで、若い頃の自分とは違うことと「これまでのすべての経験が糧となり、今は改心した自分を誇りに思っている」と改めて語っている。

ショーンは2016年、自身のロックバンド「Bad Things」のメンバーでドラマーのリナ・ザワイデさん(Lena Zawaideh)より訴訟を起こされていた。

当時のショーンはリナさんにわいせつ画像を送りつけたり、卑猥な動画を見るように強要。また提出された証拠書類には、リナさんに対し露出度の高い衣服や下着の着用を強いたり、髪を短く切るよう指示するやりとりが記されたスクリーンショットがあったという。バンドの運営資金を援助する立場にあったショーンによる一連のセクハラ&パワハラ行為はおよそ7年間に及んだというが、2017年5月に和解している。

なおこの日、金メダルを獲得し歓喜したショーンがアメリカの国旗を引きずったり、うっかり踏みつけてしまう場面が放映され、ツイッターが炎上。米国民による怒りのコメントが殺到した。

「喜びでいっぱいなのはわかるけど、星条旗を引きずるのは許し難い行為。」
「ハイスコアで金メダルを獲得しても、星条旗を踏みつけたことは減点に値する。」

ショーンは同会見でこの件にも触れ「故意でやったことではなかった」と弁明するとともに、「米国チームの一員としてオリンピックに出場していること、米国民であることを誇りに思っている」と述べている。

自身3度目の五輪王者という輝かしい快挙を成し遂げたショーン。この日のメダルは、冬季オリンピック開始以来、米国が獲得した100個目の金メダルだったという。そんな記念すべき日だったが、過去のセクハラを蒸し返されたり星条旗の扱いを言及されたことで、ショーンの喜びは半減してしまったのではないだろうか。

画像は『Shaun White 2018年2月13日付Instagram「Wow still feels like a dream this happened yesterday!」(@sarahannbrunson)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)