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ハースF1オーナー、アメリカ人ドライバーに対するチーム代表の否定的な発言の本意を説明

2018年02月15日 15:21  AUTOSPORT web

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2018年はロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンのコンビで戦うハースF1チーム
ハースF1のチーム代表ギュンター・シュタイナーが最近、アメリカ人ドライバーについて否定的な発言をしたことを受け、チームオーナーのジーン・ハースが詳しく説明した。

 先月、現在F1でレースをする準備ができているアメリカ人ドライバーはひとりもいないとシュタイナーが発言し、これが議論を引き起こした。

 彼のコメントはアメリカ国内、主にインディカーのコミュニティ内で否定的に受け止められた。モータースポーツ界のレジェンドであるマリオ・アンドレッティは、シュタイナーの意見に対し「間違っているし無知だ」と反論している。

「ギュンターはF1に、もっと具体的にいえばハースF1チームにアメリカ人ドライバーを迎えることについて質問された」とハースはチーム公式ウェブサイトのインタビューで説明した。

「彼はそれが我々の優先リストの最上位にはないという旨を答えたのだが、それがあらゆる方向に尾ひれをつけて拡散した形になり、人々が色々な思い込みをしたのだ」

「実のところ我々はまだF1で学んでいる最中であり、F1について学ぶ必要のあるドライバーを迎え入れるのは、我々にとっても彼らにとっても最善なことではない」

 チームオーナーであり企業家でもあるハースは、いつの日かアメリカ人ドライバーを雇いたいと望んではいるが、それはハースがF1で長期的な将来を確立できたときのみ可能だと話す。

「我々はアメリカ人ドライバーを迎えることに対してノーと言ったわけではない。しかし現実にはスーパーライセンスを持ち、実際にF1で戦えるアメリカ人ドライバーは、ベンチマークとしての役目を果たせるチームに入るべきであり、その逆であってはならない」

「私はアメリカ人ドライバーに信頼をおいている。私のNASCARチームにはアメリカ人ドライバーがたくさんいるし、我々は多くのレースや選手権を勝ち抜いてきた」

「明らかに分野は違うが、それでも確かにF1で戦えるような有能なアメリカ人ドライバーはいる」

「しかし我々にはまだその準備ができていない。それにチームが行う限られた回数のテストでは、すでに開発プログラムの一員である者以外の誰かに、必要な準備をさせるのは難しいだろう」

「私はそれこそが、ギュンターが言わんとしていたことだと思う」