どんな上司のもとで働くかで、仕事のやりがいも変わってくるだろう。世の中には優秀で尊敬できる上司がいる一方、無能な上司も多数存在する。部下が上司を選べるわけではないため、どんな上司の下で働くかは、運としか言いようがない。
残念な上司のもとで働くビジネスマンからは、悲惨な声が聞こえて来る。企業口コミサイト「キャリコネ」に寄せられた、リアルな現場の声を紹介していこう。
「成長できるかもしれないが、その前に胃に穴が開く可能性が高い」
「上司が無能でも、圧力で押し切ろうとするため、実力を発揮する環境ではない。そのため、気に入られないと仕事もはかどらず、作業で失敗をするとその粗をネチネチと何度もつつかれるので、しんどさが増してくる。会議を行うといっておきながら、定時に会社に来ず、そのくせ不機嫌と人間的に最悪である」(制作ディレクター 32歳 男性 契約社員)
「上司が無能なので、会議は若手がまわす必要がある。当然、失敗すれば責任を問われる。上司は何もしゃべらない。タヌキの置物に見える。成長できるかもしれないが、まともな精神の持ち主であれば、その前に胃に穴が開く可能性が高い」(経営コンサルタント 20代後半 男性 正社員)
無能な上司に限って、部下には厳しいようだ。部下を育てることも上司の仕事であるが、褒める、評価することはせず、ダメな部分ばかりを指摘する。ミスをすれば、必要以上に責める。このような職場環境では、やる気が高まるはずがない。上司からの理不尽な扱いにストレスを感じたり、作業効率が悪くなったり…いくら有能な人材でも仕事の生産性は下がる一方である。
「パワハラモラハラが酷くて、無視も決め込むから最悪」
無能な上司が、退職を決める引き金となることもある。無能な上司のせいで、若手が辞めていくのは、企業にとってマイナスでしかないだろう。
「上司が無能で現場の声を聞き取る能力が著しく低い。今の上司の下では成長できないと思ってやめることにした」(研究開発 20代後半 男性 正社員)
「はっきり言って上司が無能で酷い。ある1年間では、鬱で離脱したのが身近に3人もいた。パワハラモラハラが酷くて、無視も決め込むから最悪」(プログラマ 30代後半 男性 正社員)
職場でのパワハラやモラハラは社会的に大きく問題視されているものの、未だに被害に遭っている人が少なくない。仕事ができないだけならまだしも、上司が日常的にハラスメントをしていれば、誰だって精神的に病んでしまう。本人や会社に訴えても解決しないようなら、精神が破壊してしまう前に退職を決めるのは正解と言えるだろう。※調査ワード キャリコネ「上司が無能」