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ヒュー・ジャックマン来日会見 登美丘高校のダンスに「感動した。素晴らしい」

2018年02月14日 14:23  Techinsight Japan

Techinsight Japan

『グレイテスト・ショーマン』来日会見に登場したヒュー・ジャックマンとキアラ・セトル
オーストラリア出身の俳優ヒュー・ジャックマンが、主演を務めたミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』(日本公開2月16日)を引っ提げて来日した。13日夜のプレミアイベントに続けて、14日には都内にて記者会見に出席した。同作の主題歌『This Is Me』を歌うキアラ・セトルも登場し、ときに涙で声を上ずらせて曲にかける思いを語った。

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「オハヨウゴザイマス」とにこやかに会見場に登場したヒュー・ジャックマン。同作はミュージカル映画『レ・ミゼラブル』で熱演したヒューが、昨年話題を呼んだミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』の制作チームとタッグを組んだ作品だ。ヒューは19世紀半ばのアメリカでショービジネスの原点を築いた伝説の興行師 P.T.バーナムを演じる。


同作はすでに米国などでは公開済みで、最終的には『レ・ミゼラブル』『ラ・ラ・ランド』を上回る成績を収めることが確実視されている。『グレイテスト・ショーマン』がヒットした要因について、ヒューは「ミュージカルなので、やはり音楽が重要で、音楽に恋をするのだと思う。まずメロディーが美しい。そして歌詞が心に刺さる。家族についてだったり、自分を信じる、夢を見ること、人生を肯定しているし未来が明るく見えてくる。人生を祝福するようなものなので、日本人の方にも届くのではないかと思います」と分析した。


その主題歌の『This Is Me』を歌うキアラは、初めて歌ったときを回顧して「最後のワークショップで怖くて逃げたかったんですが、ヒューが『君がやりなさい』と言ってくれた」とヒューの後押しを明かし、「音楽はどんな言葉も超えるもの。ストーリーでは語りつくせないものを音楽が語ることができる。音楽はどんな言語よりも雄弁だと感じました」、そして「毎日毎日このテーマについてもがいています。同時に感謝もしています。この曲を聞くたびに自分が信じているもの、正しいと思っていること、正しくないと思っていることについて闘う力、前進させる力をもらえていると感じます」と時に涙で声を詰まらせながら熱弁し、話し終えたときには会場に拍手が起こった。

ヒューは「初めてキアラがこれを歌ったときの動画は、『キアラ・セトル This Is Me ワークショップ』でググれば出てくる。彼女はこの曲でこの役を射止めました。すでに1200万人が見ています。ですから1億3千万人の日本の方にも見ていただきたい」と熱心に勧めた。

その『This Is Me』を大阪・登美丘高校ダンス部がパフォーマンスしていることについて、キアラは「実はあのビデオを最初に見たのは私なんですけど、3、4回じっくり見て、そのあとにヒューや彼のチームに見せて、本当にすごいなとみんな涙しました。私にもインスピレーションを与えてもらった。あのダンスは私たちの人生を変えたほど素晴らしいものでした」と感激した様子。ヒューも「昨夜のプレミアイベントに登美丘高校ダンス部のコーチが来てくれて、お礼を申し上げることができた。本当にビデオを見て感動しました。素晴らしかった」と称賛した。


またヒューのダンスについてキアラは、「最後の撮影のときにヒューは『LOGAN/ローガン』のプレスツアーをやっていました。ステッキを持ってトップハットをかぶって、すべてのダンスナンバーを一人でコツコツと練習していました。ウルヴァリンと同じ人がダンスしているとは思えなかった。自分を磨き上げる人、努力をする人なんだなと触発を受けました。ヒューみたいになりたいと思いました。真の意味でのアーティストです」と絶賛した。

ヒューは「8年がかりのプロジェクトです。歌いたくなったり踊りたくなったり、心から笑顔になれると思います。映画をぜひ楽しんでください」と呼びかけ会見場を後にした。


ちなみにヒューは「ハッピー・バレンタイン! 日本で女性から男性にチョコレートをあげる日に来られて嬉しいです」と日本のバレンタインデーに触れて、「でも、もらってないよ」とキアラに催促したものの「あげないわよ」とつれない返事。気にせずヒューは「実は今日帰るんですけど、(時差で)ずっと14日が続いてニューヨークでもまたバレンタインデーなので、妻にチョコレートをあげます」と愛妻家の一面を垣間見せていた。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)