トロロッソのテクニカルディレクター、ジェームズ・キーは、ホンダと長期的なパワーユニット契約を結んだことは、チームにとって大きなプラスになると語った。
2006年にF1活動を開始したトロロッソは、2007年から2013年まで7年連続でフェラーリエンジンを使用したものの、2014年と2015年はルノー、2016年はフェラーリ、2017年は再びルノーと、この数年はエンジンパートナーを頻繁に変更してきた。
トロロッソは2018年からの複数年契約をホンダと結んだ。これによりマシンデザインの方向性を早い段階から定めることができるなど、チームにとって大きなメリットになると、キーは述べている。
「パートナーのホンダと共に最高の成功を収めたい。彼らも成功に向けた強い気持ちを持っている」とキーはRACERに対して語った。
「今年は攻めていく。我々とホンダは非常に安定した時期を過ごすことができる。これは重要なことだ」
「遅れを取り戻さなければならない状況であれば、安定性があることが非常に重要になる。長期的なプランがあれば、優先順位をつけて作業を進めていく上で助けになる。我々は(2016年からの)この3年、毎年違うエンジンを使っている。つまりSTRはあらゆる面で極めて特異な状況にあるのだ」
「このような状況を経験しているチームは他にはいない。その上、契約が非常に遅い段階でなされることもしばしばあった。そういうときには大きな混乱が生じるし、ダメージも大きい。そういう状況では長期プランを立てることができない」
「だが今の我々は安定を手に入れる機会を得た。我々には長期プランがある。2019年、2020年にどのエンジンで走るのかが分かっている。そのため、ホンダと早い段階から話し合いを始めることができる。実際、すでに2019年の方向性についての協議を始めている。マシンデザインについてより最適に近いソリューションをかなり早い段階で得ることができる。これは非常に大きなメリットになる」
ホンダのパワーユニットを搭載する2018年のトロロッソ『STR13』の発表は、プレシーズンテスト初日の2月26日現地午前8時10分(日本時間16時10分)、スペイン・バルセロナのチームガレージ前ピットレーンにおいて行われる。