マクラーレンは、エンジンパートナーであるルノーから、2018年のパワーユニットはよりパワフルで信頼性の高いものになるとの前向きなニュースを告げられたという。
ルノーは2017年シーズン、パワーと信頼性のバランスを見出すのに苦心し、出力を上げることによりMGU-Hエレメントに主に関連する脆弱性の問題が発生した。
しかしながらルノーは、2018年シーズンに向けてパッケージ全体で大幅な進化を遂げていると、自信を見せているという。
「パワーと信頼性の観点から、彼らは現在の開発の状況と、ダイナモでの進捗に満足している」とマクラーレンのエグゼクティブディレクターであるザック・ブラウンは、先週マクラーレン・テクノロジー・センターで開かれたメディア昼食会の場で述べた。
「特に信頼性向上に成功したと考えているようだ」
「昨年彼らにはパワーがあったが、パワーを向上させたことで信頼性の問題が生じてしまった。そのせいでメキシコGPで問題が起こったものの、一方で彼らはレースで優勢だった。だから我々は良い感触を持っている」
マクラーレンにとってさらに良いことに、ルノーが2018年型パワーユニットに“予選モード”を組み込むかもしれないというニュースもある。メルセデスは土曜の午後に“予選モード”によるエクストラのパワーを活用し、予選を有利に戦っている。
マクラーレンのマット・モリスは、ホンダと比べてルノーは多くの経験を積んでおり、それが大きな財産だと考えている。
「ルノーのすべての人々と話していて感じる一番の大きな違いは、彼らの方が経験が豊富だということだ」とマクラーレンの技術責任者を務めるモリスは言った。
「現場の人々は、ホンダよりも長くやってきている。それは事実で、そのおかげでパッケージングをこれほど早くまとめることができたのだ」
「彼らには経験があり、ビリーのファクトリーにも同じことがあてはまる。ホンダよりも成熟しているのだ。意匠を凝らした多数のダイナモはないかもしれないが、彼らにはより多くの経験がある」
「我々は現在、ファクトリーで彼らとダイナモの作業に取り掛かっているところで、作業は滞りなく進んでいる」