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大林宣彦「惚れた、惚れたよ、惚れました」 秦基博や玉城ティナら『坂道のアポロン』に絶賛コメント

2018年02月14日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Hey! Say! JUMPの知念侑李が主演を務める映画『坂道のアポロン』に、本作をいち早く鑑賞した著名人が絶賛コメントを寄せた。


参考:<a href=”http://www.realsound.jp/movie/2018/01/post-146414.html”>“キラキラ映画”の枠超えたキラキラ感! 中島健人ら主演『みせコド』が少女漫画実写で特別なワケ</a>


 第57回小学館漫画賞一般向け部門受賞、「このマンガがすごい!オンナ編」第1位に輝いた、小玉ユキの同名コミックを実写映画化した本作は、映画単独初主演を飾る知念と、中川大志、小松菜奈が共演する青春映画。主人公の西見薫、誰もが恐れる不良の川渕千太郎、千太郎の幼なじみの迎律子による、切ない三角関係を描き出す。『ホットロード』 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩が監督を務めた。


 本作にコメントを寄せたのは、各界の著名人30人以上。映画作家の大林宣彦、俳優の渡辺裕之、女優の玉城ティナら映画で活躍する人物や、西城秀樹、綾戸智恵、秦基博、ナオト・インティライミらミュージシャンらが、本作をいち早く鑑賞した感想を思い思いに述べている。


 なお、映画公式サイトではコメントページも公開されている。


コメント一覧
■綾戸智恵(ジャズシンガー)
外見からは勉強ダメでケンカは強い、
けどドラムとひとつになった時、
その笑顔から青年の苦悩や希望が聞こえる。
上り坂下り坂、マサカ!がこれぞ君に逢うための坂道や、イエー


■西城秀樹(歌手)
置き忘れて来た過去の記憶のかけらを全て拾い集めてくれたような映画でした。同じ頃、僕もジャズドラムを叩いていました。
音を楽しむ、これが音楽なんですね。


■秦基博(シンガーソングライター)
『坂道のアポロン』を観て、その音楽に触れて感じたことは、青春が持つ激しさもよろこびも寂しさも、全てがぶつかり合いながら煌めいていて、それはなんて儚くて、なんて美しいものなのだろうということでした。


■ナオト・インティライミ(シンガー・ソングライター)
Viva! 青春!
甘酸っぱい恋と、ここちいいJazz。
懐かしの「◯◯電話」をしたくなりました。
そして、あんなにドラマティックな「ブレス」を僕は見たことがない。


■谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)
この映画を見て、出会いとすれ違いの青春が交差するころには、いつもきっと音楽があるんだな、と、そんなことを思いました。
そして「また思い出してね」と音楽は鳴るんでしょう。


■Aimer(アーティスト)
彼らの心模様に何度も涙しました。
音楽の素晴らしさを体感できる、
音楽をまたもっと好きになれる、
素敵な映画です。


■元ちとせ(歌手)
こんなに美しい青春が経験できるなんて!と、本当に羨ましく。。。あの頃に戻れるならと思ってしまいました。人生は必ず大きく咲いて散りゆく事があると言うことも改めて教えてもらいました。でも、もう一度力強く大きく咲こうと思えるのは美しい一瞬を知ってるからなんでしょうね。
小さな喜びを大切にこれから歩いて行こうと思う事ができました。
この物語に出会えたことに感謝します。


■中川晃教(シンガーソングライター/俳優)
JAZZが友情を繋ぐ。青春の一瞬のすれ違いも音楽によってまた結ばれる。
誰もが通り、誰もが心の中に閉まっている、誰にも邪魔されない自由な青春をJAZZの音で、開けられてしまった。


■玉城ティナ
人の記憶と五感は必ず繋がっていると思っています。
忘れようとしても、日常を過ごしている中で急に「あの頃」が大切な宝箱からふいに逃げ、旋律を奏で、目の前に現れたりする。
まるで今も続いているかのように。
「こうやって歩いてると離れてる気せんね、でも時間はちゃんと経ってるもんね」
りっちゃんの台詞でそんな人生の、振り返るような、
ある所で立ち止まっているようにさえ見える
あの時間が肯定された気がしました。
どうしても失くせない、追い求めてしまう事柄があるからこそ
人は力を持てるようになるんだなと感じます。


■森公美子(歌手)
アイドル映画だと思って、50代後半から60代の方々にスルーされたら「残念」
あなた達の青春がそこに描かれてるのに損する。高校生のセッションには涙が溢れ、彼らの音楽は米軍の度肝を抜き、最後の再会では嗚咽になるほどだった。
音楽は国境を越えた。


■さかいゆう(シンガーソングライター)
音と音、人と人、喋るのはあまり得意とは言えませんが、聞くのは大好きです。この映画を見てなんだか異国の地で母国語がふと耳をくすぐってきたような気持ちになりました。


■渡辺裕之(俳優)
一生の思い出に残る 音楽青春グラフィティ。
誰もがあの頃の自分を思い出す 涙で心が洗われ 若返る映画だ。俳優たちの演技は勿論 楽器の演奏に至ってはアカデミー作品のそれを超えている。
ジャズミュージシャンの誰もが認める本物のジャズ青春映画。


■大林宣彦(映画作家)
映画『坂道のアポロン』讃!
惚れた、惚れたよ、惚れました。
これは近頃珍しい、眞に感じの良い青春映画。
若い監督さんが伝説の映画の品性から学んで、
映画的教養に溢れた一作を生み出す。
主演のピアニスト、ドラマー二人のヒーローは
感性、肉体共に奇蹟の如き対極の個性を有し、
嘘から出た眞なる、映画の虚実(ウソホント)の狭間に棲む
眞実(マコト)を炙り出す。
中庸の存在である事を仮せられたヒロインも叮嚀に演出され
絶妙のバランスを保っているし、
その背後には所謂安保世代の青春の痛みも仕組まれて、影を成す。
舞台は1966年の長崎県佐世保市だと言うが、
この辺りの影の部分がムードを超えて歴史の重さがもっと
勉強して刻印されてゆけば、この一作も映画の風化せぬ
ジャーナリズムとして伝説化して行ったかと惜しまれ、
敗戦日本にモダンジャズの力がどう強く
作用したかを見証したでもあろうが、
それは今後の課題とし、今は先ずその類稀な映画的資質を称えることとしよう。
映画は眞、一生もん、でありますが故に。


■岩松了(劇作家/演出家/俳優)
青春とは恋をすることではなく、恋人たちのそばにいることだと思っているボクにとってこれはまさに青春映画だった。しかもこの時期、ボクは佐世保で遊んでいた。


■モト冬樹(タレント)
三人の個性がぶつかり一つになって素晴らしいハーモニーになる。
これって正しくジャズだよね。
この映画の主役は間違いなく音楽だ。
行き場を失った二人を繋ぐジャズ。
心が揺さぶられ暖かい涙が溢れ出る映画だ。


■ファンキー加藤(歌手)
坂の上にあった中学校に通い、真面目なギターリストと、少しやんちゃなベーシストと一緒にバンドを組んでたファンキー加藤です。そこにヒロインのような女の子はいませんでしたが…『坂道のアポロン』とても楽しく観賞させていただきました。音楽、友情、恋、海、喧嘩、再会。時代背景も相まって、なんだか妙に胸が熱くなる青春の日々がそこにありました。演技という枠を超える努力が垣間見れる演奏シーンも必見です。皆さんも是非ご覧ください。


■山内彰馬(Shout it Out)
この映画は、画面の前の僕を、確かにあの頃に連れて帰ってくれました。
「あの頃」というのは、三人が生きた1966年なのか、僕が彼らと同じ年齢を過ごした日々だったのかは分かりません。
ただ二時間の間、僕の心の底のノスタルジーを優しく抱きしめて離しませんでした。


■辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
男子の熱い友情や喧嘩、そして仲直りは全てジャズ音楽で表現できるのかもしれません。青春美化率200%のジャズのパワーを感じました。


■はあちゅう(ブロガー・作家)
出会うべきものと 出会うべき時に出会うのが 人生なのだと思った。
運命のものを手放さなければ人は一生青春できる。


■あだち充(漫画家)
エンディングの余韻に
改めて原作を読み直したくなりました。


■浅野いにお(漫画家)
音楽に真っ直ぐな気持ちで向き合う二人。
「大切なものは何か?」そのシンプルな問いかけが、
忘れかけていた感情を呼び覚ましてくれました。
世代を問わず、すべての人におすすめできる傑作。


■内田春菊(漫画家・作家)
坂、多いんですよね~。私も毎日、山登りなのか!というような登校してました。ジャズヴォーカルを学んだのも最初は長崎ですが、レコード店の地下がスタジオなんて、もうたまらんファンタジーシチュエーションです!
演奏シーンが素晴らしく、若いジャズファンが増えるのではと期待してしまいます。ディーン・フジオカさんがチェット・ベイカーに見えました。チェットよりハンサムですが!
私の漫画が原作の『南くんの恋人』で、歴代最も優等生な南くんを演じてくれた中川くんがこんなキャラを! 最初、誰だか全くわかりませんでした。


■松田奈緒子(漫画家)
演奏シーンが、すっばらしい出来栄え!
プロデューサーに5回くらい確認したけど、
全部俳優さん本人たちの努力の賜物らしく…
手元の吹き替えも無しなんですって。
そのうえ、みんな佐世保弁うまい!
長崎出身の私でも安心して観られました(笑)
そして、原作が大好きな皆さん!
とても素敵な映画になっていましたよ!!


■木村良平(声優 アニメ『坂道のアポロン』薫役)
久しぶりに彼らに会えた。そんな気分。
あの頃に戻って、同じ世界にまた行けた気がして、あぁ、アニメも実写も繋がってるんだなぁ、って嬉しかった。とにかく、あの三人がめちゃくちゃ可愛かったですね。実写版『坂道のアポロン』も楽しんで、良い時間を過ごしてほしい。あと、ジャズ聴きたくなります!


■谷川史子(漫画家)
ジャズセッションシーンの何と素敵なこと! 音と呼吸と目配せで、全て分かり合い、分かち合える。彼らの駆け出しそうに幸福な気持ちが胸になだれ込み、泣きました。そう、言葉なんて要らないのだ


■和田竜(作家)
皆、ぶきっちょ。10代のころ、僕にはこんな関係はなかったが、
でも、皆こんな気分の中に生きていた


■小林桂(ジャズ・ヴォーカリスト)
ジャズの躍動感にとりつかれてしまったあの頃を思い出し、胸が熱くなる。


■akiko(ジャズシンガー)
かつてジャズはこの映画のように、行き場のない思いや溢れんばかりの情熱が行き着く先の表現だったのだと思います。薫と千太郎の、まるで本当のジャズミュージシャンであるかのような演奏シーンの完成度の高さに感動しました。


■平戸祐介(ジャズピアニスト)
恋愛と友情とそしてJAZZがこれだけ感動的に交わるとは!
私の故郷、長崎が舞台とあって 高校時代の自分もフラッシュバックされて
青春時代を思い返して涙が溢れてきました。
素敵な映画です。
是非、みなさんに観て欲しい。
せつなくもなるけど、心の奥底まで透き通ります。
それは間違いなく音楽の力ですね。


■松永貴志(作曲家/ピアニスト)
キラキラ、切なく、キュンキュン。
ぶつかり合う友情や恋愛。そしてジャズの名曲モーニンがとにかくカッコいい。音楽と出会えてよかったなと思い出させてくれます。
薫と千太郎の文化祭セッションは新たな伝説に!


■寺井尚子(ジャズ・ヴァイオリニスト)
かけがえのない出会い、青春の思い出を彩る音楽。それは人生の宝物。
そしてジャズの醍醐味、アドリブと似ているかもしれません。
心ふるえるプレイに出会える瞬間、そのきらめきは一期一会、
二度とない特別な時間なのですから・・・。


■キダ・タロー(作曲家)
ジャズを絆に燃焼する青春、そして人生。すごい映画を作りましたね!
ジャズセッションの場面はメチャ感動した。ウーン……
すごい映画ですよコレは! 若き俳優達に敬意を表します。


■浜村淳(映画評論家)
空にひびいたあのジャズは希望・友情・裏切りの音符。
すべてが経験、すべて想い出。
そこで心にしみる名曲〈モーニン〉!


■有村昆(映画コメンテーター)
少女マンガでありながら、僕ら男子も見事に引き込まれた。
恋愛要素以上に、男同士の友情や青春に胸が熱くなります。
特にオススメはジャズのシーン。演奏しながら楽器で会話をしているのがニクい!!
ジャズを通じて2人の距離が近づいていくのが伝わります。


(リアルサウンド編集部)