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キスマイ 宮田俊哉、玉森裕太と語った『逃走中』の真相 チームプレーこそがジャニーズのイズム?

2018年02月14日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Kis-My-Ft2宮田俊哉、Sexy Zone松島聡、ジャニーズWEST神山智洋が出演した1月6日放送の『逃走中』(フジテレビ系)。なかでも、宮田が「逃げ回りたいわ、お金欲しいわ」とぼやいたり、松島と神山がハンターに確保されると「俺を守らず捕まってんの?」など、先輩風を吹かした発言を繰り広げたことで、そのヘタレっぷりが話題となった。番組を大いに盛り上げた一方で、その言動に厳しい声も上がったようだ。


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 「そっちのほうに徹したんだなっていうのは、こっち(やってる側)は見ててわかる」2月7日のラジオ『キスマイRADIO』(文化放送)には、宮田と共に玉森裕太が登場。玉森が率先して、『逃走中』について口火を切った。ジャニーズJr.時代から苦楽を共にしてきた玉森だからこそ、あの言動はあくまでバラエティ向けのキャラだとわかったと話す。それは、長年Kis-My-Ft2を見守ってきたファンも同じだろう。


 「けど、結構叩かれてたよね(笑)?」だが、そこでもうひといじりするのが玉森らしい愛情表現。こうしたストレートないじりが、宮田が本音を言いやすい空気を作る。宮田は、 想像以上に叩かれていることに落ち込んだと話し、「その日なかなか寝付けなくて、ひとりで深酒を……」と笑いを誘った。そして「ヤラセみたいになるのもイヤだから。俺の勝手な演出だったってことだけ伝わってくれればいい」とも。


 今回の騒動の根底にあるのは、宮田が視聴者を楽しませようという心意気だ。「(収録が)始まる前に、せっかくジャニーズ3人出てるし、3人とも違うグループだから、なんかやりたいねっていう話をしてたの。例えば、みんなでミッションやるとか。なんか電話繋いで、演出じゃないけど。なんか俺たちで展開考えて行かないとダメだよねって」と作戦会議をしていたという宮田。


 ヒーロー系の神山が「僕ちょっとミッション、ガンガンいきますわ」、最年少の松島が「正統派にいってみたい」という後輩の希望を「わかった」と引き受けたのだ。


 そして、自分がヘタレ役を買って出ることで、よりふたりにスポットライトが当たるように仕向けたのだろう。だが、早々に神山と松島がハンターに捕まってしまう不測の事態が発生。振り切ったキャラクターのまま、軌道修正ができなかったことで、宮田のヘタレっぷりばかりが強調される結果に……。


 この裏話を聞いてから『逃走中』を見返すと、ふたりが捕まったときに見せた表情は、単純にひとりのプレーヤーとしてゲームに負けた悔しさよりも、ジャニーズチームとして宮田との約束が果たせなかった不完全燃焼感が伺える。松島は神山が確保されたと聞くと「僕が犠牲になればよかった……」とつぶやき、松島の確保が伝えられたときに神山が「ちょっとジャニーズ……」とうなだれていたのも、まだまだやりたいことがあったのに、という悔しさが感じられる。


 1月6日放送のラジオ『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)では、松島が『逃走中』 に出演が決まったときに「一緒に出演させていただいた宮田くんと神山くんが喜んでくれて」と話していた。佐藤勝利も、時を同じくしてドラマ『99.9』(TBS系)で嵐・松本潤と共演が決まったときに、松本が喜んでくれたという体験も踏まえて「これがジャニーズです」と胸を張る。後輩に花を持たせて、先輩は背中で見せる。それが、脈々と受け継がれてきたジャニーズイズムなのかもしれない。


 「俺、親からメール来て、“宮っちに伝えといて、マジヘタレ!”って(笑)」(玉森)こうやって、うまくいかなかったときにはメンバーが笑いに変えてみせるのも、ジャニーズらしさなのかもしれない。「アハハハ、いいねぇ、ありがたい視聴者だわ!」(宮田)そうして苦い思いもエンターテインメントに昇華しながら、彼らは成長していくのだろう。(佐藤結衣)