映画『あの日のオルガン』が2019年に公開される。
第二次世界大戦末期に、東京・品川区戸越の保母たちが園児と共に集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を映画化する同作。親たちを説得して埼玉の荒れ寺で疎開生活をスタートさせる若い保母たちと幼い園児の姿を描く。
保母たちのリーダーとなる板倉楓役を演じるのは戸田恵梨香。さらに天真爛漫で音楽好きな保母の野々宮光枝役を大原櫻子が演じる。メガホンを取るのは、長年にわたって山田洋次の共同脚本や助監督を務めてきた平松恵美子。
戸田恵梨香は同作への出演について「子供達を必死に守り抜いた保母さん達は、今では考えられないほどのプレッシャーと苦労だったに違いなく・・・この作品に参加する事を私自身大きな責任と感じています。向き合う事が大変恐ろしくも感じますが、強く生きた女性の姿を力強く懸命に演じたいと思います」とコメント。
大原櫻子は「戦時中の話なので、その時代を勉強して撮影に臨みたいと思います。私は元々子供が大好きで、最初お話をいただいた時は、素直に嬉しかったです。保母さんは並大抵の苦労ではできないお仕事ですが、光枝のキャラクターは楽しんで演じられると思います」と語っている。
また平松監督は未就学児の集団疎開についてあまり知られてないことに触れ、「幼い子どもたちの命を守るために起こしたこの行動は、彼女たちの戦争に対する精一杯の抵抗ではなかったか。隠れた英雄である保母を戸田恵梨香さん、大原櫻子さんたちと創り上げていくことは胸躍る体験となるに違いない」とコメントを寄せている。同作のクランクインは3月を予定。
■戸田恵梨香のコメント
子供達を必死に守り抜いた保母さん達は、今では考えられないほどのプレッシャーと苦労だったに違いなく・・・
この作品に参加する事を私自身大きな責任と感じています。
向き合う事が大変恐ろしくも感じますが、強く生きた女性の姿を力強く懸命に演じたいと思います。
■大原櫻子のコメント
今回、野々宮光枝役をやらせていただきます。実話をベースにした今回の題材。
戦時中の話なので、その時代を勉強して撮影に臨みたいと思います。
私は元々子供が大好きで、最初お話をいただいた時は、素直に嬉しかったです。
保母さんは並大抵の苦労ではできないお仕事ですが、光枝のキャラクターは楽しんで演じられると思います。
■平松恵美子監督のコメント
太平洋戦争中の学童疎開は有名だが、未就学児の集団疎開については殆ど知られていない。
しかもそれを言い出し、何十人もの子どもたちと疎開を実行したのが二十歳そこそこの若い保母たちだったことは尚更だろう。幼い子どもたちの命を守るために起こしたこの行動は、彼女たちの戦争に対する精一杯の抵抗ではなかったか。
隠れた英雄である保母を戸田恵梨香さん、大原櫻子さんたちと創り上げていくことは胸躍る体験となるに違いない。