『FUJI ROCK FESTIVAL '18』の第1弾出演アーティスト17組が、本日2月9日に発表された。
フェスの第1弾発表は、その年のラインナップのイメージを強く印象づける特別なもの。特に『フジロック』ではヘッドライナー級のアーティストが第1弾で発表されるのが通例だ。この記事では本日発表されたラインナップを振り返ると共に、見どころを紹介していきたい。
■第1弾で17組発表
発表されたアーティストは、ケンドリック・ラマー、N.E.R.D、SKRILLEX、CHVRCHES、VAMPIRE WEEKEND、ジャック・ジョンソン、MGMT、YEARS & YEARS、ANDERSON .PAAK & THE FREE NATIONALS、カーラ・トーマス、GREENSKY BLUEGRASS、HOTHOUSE FLOWERS、ジェイムス・ベイ、ODESZA、SUPERORGANISM、TUNE-YARDS、WESTERN CARAVANの17組。
なお昨年の第1弾発表ではAphex Twin、Bjork、The xxら23組、2016年はRED HOT CHILI PEPPERS、SIGUR ROS、DISCLOSUREら21組が発表されていた。2015年はFOO FIGHTERS、MUSE、椎名林檎ら9組とやや少ない第1弾発表だった。
■ケンドリック・ラマーが5年ぶりに日本でライブ
アルバム『Damn』で米ビルボードの年間チャート1位を獲得したケンドリック・ラマー。『第60回グラミー賞』では7部門にノミネートし、「最優秀ラップアルバム賞」「最優秀ラップパフォーマンス賞」を受賞。名実共にアメリカを代表するアーティストの1人となった。
ケンドリックが日本でライブを行なうのは『FUJI ROCK FESTIVAL '13』以来。ヘッドライナーでの出演が期待される。
■ファレル率いるN.E.R.Dは、フジ初出演
ファレル・ウィリアムスとチャド・ヒューゴによる伝説的なプロデュースチーム・The Neptunesを母体とするN.E.R.D。昨年末には、じつに7年ぶりのオリジナルアルバムとなった『No_One Ever Really Dies』をリリースした。
『フジロック』には今回が初出演。ファレル・ウィリアムスのソロ名義では『SUMMER SONIC 2015』に出演していたが、『フジロック』は初。
■SKRILLEXも5年ぶりに登場
ダンスミュージック界のスーパースター・SKRILLEX。『フジロック』への出演はホワイトステージでヘッドライナーを務めた2013年以来となる。積極的にコラボレーションも試みており、最近はケンドリック・ラマー“Humble”のリミックスも話題になった。ケンドリックが来日する今年の『フジロック』では、どんなステージングを見せるのか注目だ。
■今年は新作も?VAMPIRE WEEKEND再始動
2010年と2013年に『フジロック』に出演したVAMPIRE WEEKEND。今年は5年ぶりのニューアルバムのリリースも予想されており、バンドとしても久々にライブ活動を再開。8月末から開催されるイギリスのフェス『End of the Road Festival』でヘッドライナーを務めることも先日アナウンスされた。
■「天才」ANDERSON .PAAKが自身のバンドを率いて登場
2015年にリリースされたDr. Dreのアルバム『Compton』に大フィーチャーされたことで脚光を浴びたラッパーでシンガーのANDERSON .PAAK。2016年には初来日を果たした。The Free Nationalsでは、ANDERSON .PAAKがドラムとボーカルを担当。自然溢れる『フジロック』の舞台でどんな化学反応を起こすのか楽しみだ。
■『サマソニ』にはBECK、ノエル、CHANCE THE RAPPER
1月17日に発表された『SUMMER SONIC 2018』『SONICMANIA 2018』の第1弾ラインナップでは、BECK、ノエル・ギャラガー、MY BLOODY VALENTINEといった『フジロック』常連のアーティストたちの出演がアナウンスされたことで話題を集めた。
さらにCHANCE THE RAPPERが『サマソニ』で初来日。『フジロック』でのケンドリック・ラマーのステージと合わせて、今年の日本の音楽界における最大のトピックの1つになりそうだ。2月1日の第2弾発表ではNINE INCH NAILS、St. Vincent、QUEENS OF THE STONE AGE、トム・ミッシュら20組が追加された。日本の音楽フェス界の「両横綱」とも言える『フジロック』と『サマソニ』。現時点では甲乙つけがたい魅力的なラインナップと言えるだろう。