WEC世界耐久選手権の2018-2019“スーパーシーズン”の第4戦富士の日程が10月12~14日に変更され、スーパーGT第7戦オートポリスと日程が重複していたが、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、オートポリス戦の日程を1週間後倒しする方向で調整しているようだ。
2018-2019シーズンのWEC第4戦富士の日程は、当初10月19~21日に開催される予定が組まれていたが、唯一のハイブリッド車としてWECに参戦するTOYOTA GAZOO Racingがフェルナンド・アロンソを起用することが決定し、状況が変化。トヨタのホームコースである富士戦がF1アメリカGPとバッティングしていたことから、1週間前倒しし、10月14日決勝に改められていた。
この日程変更により、富士と同じく日本国内で開催されるスーパーGT第7戦オートポリスと日程が重なったほか、10月10~13日に開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのプチ・ル・マンともバッティング。WECと並行してスポーツカーレースを戦う多くのドライバーたちから、「アロンソひとりのために日程が変更される」ことに対し、不満の声が多数出ていた。
そんななかオートスポーツwebが入手した情報によれば、2月13日に、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションから参戦エントラント向けのみに、第7戦オートポリスの日程を1週間後倒しし、10月21日決勝に変更する方向で調整しているとアナウンスされたという。
スーパーGTの日程変更は今後、JAF日本自動車連盟を通じた決定などさまざまなプロセスを経なければならないため、まだ正式決定ではないが、宿泊等の手配をしなければならないエントラント向けに事前にアナウンスされたものだと推測される。今後、正式決定次第メディアやファン向けに発表されるはずだ。
もしこの日程変更が正式なものになれば、スーパーGTに参戦するTOYOTA GAZOO RacingのWECドライバー(中嶋一貴や小林可夢偉)の日程がクリアになるほか、他のスーパーGTドライバーもWECへのスポット参戦が可能になる。
ただ、現段階ではまだIMSAスポーツカー・チャンピオンシップの日程変更はなされておらず、まだスポーツカードライバーたちは悩ましい選択を強いられることになりそう。また、スーパーGTも2017年7月に当初発表された日程に戻ることになり、さまざまな関係各所が対応に追われることになりそうだ。