2月9日、ACOフランス西部自動車クラブから2018/19年WEC世界耐久選手権の年間エントリーおよび2018ル・マン24時間レースのエントリーリストが発表され、レベリオン・レーシングもLMP1クラスに名を連ねたが、チームは同日、1号車と3号車、各車のドライバーラインアップを明らかにした。
2017年にこれまで参戦してきたLMP1プライベータークラスからLMP2クラスに移行し、その年にシーズン4勝をマークするなどの活躍で見事シリーズチャンピオンを獲得したレベリオン・レーシング。
オレカの新型シャシー『レベリオンR13』とギブソンの新型LMP1エンジンの組み合わせたマシンを使用し、2018年からふたたびプライベーターとしてLMP1クラスに復帰することをアナウンスしたチームは、LMP2王者獲得に貢献したブルーノ・セナをはじめ、長年チームに在籍するマティアス・ベッシェ、ポルシェ・ワークスドライバーのアンドレ・ロッテラー、ニール・ジャニ、さらに若手のグスタボ・メネゼス、トーマス・ローランという合計6名のドライバーの起用を発表済みだ。
今回行われた発表では、この6名のドライバーの組み合わせが明らかとなり、1号車R13はロッテラー/ジャニ/セナ、3号車R13がベッシェ/メネゼス/ローランという布陣で計10台が参戦するLMP1クラスを戦うこととなった。
WECチャンピオン経験者が揃う1号車R13と、ベテランと若手の組み合わせとなった3号車R13を駆るそれぞれのドライバーはブリーフィングを同時に行うなど、チーム内のすべての情報を共有するが、“連携と厳格”を今季の挑戦のキーワードに掲げるレベリオンでは、チーム内の競争を促進させる方針を採っていくという。
「(2014年から)長らく続くレベリオン・レーシングとオレカの協力関係が、今季も継続することを誇りに感じると同時にうれしく思う」と語るのはレベリオン・グループ副社長のカリム・ボハドラ氏。
「LMP1の新開発プロジェクトは合理的に進んでいる。両社の提携によって進むこの新たな挑戦が(昨年のような)大きな成功を収めることを祈っているよ」
オレカグループのヒュー・ド・ショーナック代表もまた「レベリオン・レーシングとコラボレーションし、新しい挑戦ができることを本当に嬉しく思う」とコメント。
「この10年で耐久レースの有力チームとなったレベリオンチームは、レベリオンR-Oneでの成功の後、LMP2のオレカ07でもWECを制し今度はR13とともにふたたびLMP1に参戦するという新しいプロジェクトを立ち上げた」
「技術的にも人間的にも、我々はこのオフシーズンに車両開発を通じて緊密な関係を継続させている。スポーツカーレースにおけるトップカテゴリーに参戦し、他メーカーのマシンと戦う刺激的なチャレンジが楽しみだよ」
レベリオンとオレカが共同開発する新型LMP1マシン『レベリオンR13』は3月8日に開幕するジュネーブ国際モーターショーに先駆け、6日のプレスカンファレンスで初公開される予定。サーキットデビューは4月6~7日のプロローグテストの数日前となる見込みだ。