2018年のNASCARデイトナ500とインディ500に参戦して現役を退く意向を示しているダニカ・パトリックは、インディ500への参戦体制を準備中で近々発表できると語った。
女性ドライバーとして2005年インディカーに参戦し、全米に“ダニカフィーバー”を巻き起こしたダニカ・パトリック。インディカーには7シーズンを戦い、2008年のインディジャパンでは女性ドライバーとしてインディカー初勝利を挙げた。
2012年からはNASCARに転向。5シーズンを過ごし、昨年の最終戦でデイトナ500とインディ500の2戦に出場し引退する意向を発表した。この2レース参戦計画は“ダニカ・ダブル”と呼ばれ注目を集めているが、ダニカは思うようにシートを確保できずにいた。
そんななか、長年彼女をサポートしてきた大手IT企業『GoDaddy(ゴーダディ)』が“ダニカ・ダブル”のサポートを発表。
1月22日にデイトナ500ではジェイ・ロビンソンがチームオーナーを務めるプレミアム・モータースポーツから参戦し、カーナンバー7のシボレー・カマロを走らせると明らかにした。
先週末にデイトナ500のプラクティス走行に参加し、今週末のデイトナ500に出場するダニカは、いまだ参戦体制が明らかにされていないインディ500に対しては発表を急いでいるわけではないと語る。
「契約が完了したことを確認する必要があっただけです。残りの部分は本当に気にしていません。もっとも大きな取引になるでしょう」
「このNASCARのシーズンスタートは、いままでと違ったものではなかった。変わりはありません。でもインディは明らかに異なっている。発表とお披露目のためにもう少し具体的なことをします」とダニカ。
デイトナとインディ、どちらがより勝ちたいか聞かれると躊躇なく答える。
「ええ、インディですね。デイトナに対しては何もなりけど、少女のころからいつもインディ500を勝ちたいと望んでいた。もちろんデイトナが大したことないと言っているわけではないですよ」
「しかし、心の中の最も重要な気持ちと一緒に行かなくてはいけないし、オープンホイールレーシングを戦ってきた。カートドライバーの頃からインディ500を制したいと思ってきたし、何度か近づきました。私にとってスタートのようなもので、そこにはたくさんの思い出があります」