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アリアナ・グランデのマネージャー激白 「英テロで受けた心の傷は深く癒すすべもなかった」

2018年02月12日 18:43  Techinsight Japan

Techinsight Japan

悲劇を乗り越えたアリアナ(画像は『Ariana Grande 2017年8月29日付Instagram「Shanghai, I love youuu sooo much !!!!! Thank you thank you thank you.」』のスクリーンショット)
米歌手アリアナ・グランデは、昨年5月に英マンチェスターにてショーを開催。それを存分に楽しんだ多くの観客が会場から出始めた頃、突然エントランス・ロビー付近にて自爆テロ事件が発生した。アリアナ本人は無傷でアメリカに帰国したものの、幼いファンを含む22人もの人々(犯人を含めると23人)が死亡した現場は一瞬のうちに血の海となり「まさに地獄絵図のようだった」とのこと。当然ながらアリアナ本人の受けた衝撃はあまりにも大きかったというが、アリアナは深い心の傷を負ったまま被害者・遺族を救済すべくコンサートを開催。その姿に、マネージャーも胸を打たれたという。

このほどアリアナ・グランデのマネージャーを務めるスクーター・ブラウン氏がポッドキャスト『Big Questions With Cal Fussman』のインタビューに応じ、自爆テロ事件で多くのファンを喪ったアリアナにつき、こう語った。

「あんなに小さなイタリア系の子なのに、アリアナは本当に強い。」
「自分のファンが多数亡くなってしまった―そう知ったアリアナは、酷く悲しんでいました。何日も泣いて、悲しみを癒してあげるすべもなかったんだ。アリアナは、ひどい苦痛を感じていたのだから。」

眠ることもままならず憔悴していたアリアナの姿を見て、ブラウン氏は「ツアーをできる状態ではない」と判断しキャンセルに向け準備を開始。しかし「やめて、キャンセルにしないで」とアリアナはそれを拒否し、こう言ったというのだ。

「何かをしなくちゃ。そうでなきゃ、ファンに語ってきた自分の本当の姿を皆に証明できなくなる。」

この言葉に胸を打たれ、ブラウン氏らは事件で負傷した大勢の人々、また命を落とした方々のご遺族を救済すべくマンチェスターでのチャリティコンサート開催を決定。同ショーにはアリアナのほかジャスティン・ビーバーやマイリー・サイラスなど多くの人気アーティストが参加し、大成功をおさめた。またアリアナは事件で命を絶たれたファンの家族らと対面し「ひどく打ちひしがれていた」というが、その後のパフォーマンスは心のこもった素晴らしいもので、マネージャーも深く感動したと語っている。

昨年はテロ事件が多くの国・地域で多発し、大勢の罪なき人々が犠牲になった。「多くの人々を一気に殺傷したい」「人々が驚きショックを受ける事件が効果的」―まさにどす黒い執念で残忍な殺戮計画を立てるテロリスト達は、あの手この手で事件を起こすことで「人々の心に恐怖心を植え付けよう」と必死なのだ。それでも再び惨事の起きた国へ赴いたアリアナの思い、そして家族や負傷者に向き合った辛さは想像以上に大きかったはずだ。事故発生後にアリアナはTwitterを更新し、このように書き込んでいた。

「ボロボロです。心の底からこう言いたいの。本当に、本当に気の毒に思っています。もう言葉もありません。」

二度とあのような惨劇が起きぬよう、祈るばかりである。

画像は『Ariana Grande 2017年8月29日付Instagram「Shanghai, I love youuu sooo much !!!!! Thank you thank you thank you.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)