日産自動車/ニスモは2月12日、2018年のモータースポーツ活動計画について発表した。スーパーGT500クラスでは、2017年に続き4台のニッサンGT-RニスモGT500が参戦するが、新たにNDDP RACING with B-MAXが参戦するほか、高星明誠がKONDO RACINGに加わった。
2017年に導入された新GT500規定では、シーズン序盤に苦戦を強いられたものの、中盤戦以降開発を進め速さを増し、最終戦もてぎではMOTUL AUTECH GT-Rがポール・トゥ・ウインを飾ったニッサンGT-R。2018年の目標は、もちろん2015年以来となる王座奪還だ。
その18年シーズンに向けた体制は、23号車NISMOこそ松田次生/ロニー・クインタレッリ+ミシュランのコンビに変化はないものの、その他の3台はこれまでから大きく変更されることになった。
まず、12号車TEAM IMPULには、新たに佐々木大樹が加入。ヤン・マーデンボローとコンビを組むことになった。ふたりとも切れ味鋭い速さをもつだけに、ブリヂストンタイヤとの組み合わせで予選から楽しみな戦いを展開してくれそう。
一方昨年まで佐々木が在籍していた24号車KONDO RACINGには、2017年に全日本F3チャンピオンを獲得した高星が加わり、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラとコンビを組む。タイヤは引き続きヨコハマだ。これまでGT300やF3、そしてヨーロッパで活躍してきた高星が、GT500という舞台でどんな戦いをみせてくれるか大いに期待だろう。
そして、大きく体制が変わったのは、新たにゼッケン3をつけGT500クラスに参戦することになったNDDP RACING with B-MAXだ。これまではGT300クラスに参戦してきたほか、全日本F3やFIA-F4、スーパーフォーミュラにも参戦。年々活動を拡大していたが、いよいよGT500に登場する。
ドライブするのは、大ベテランの本山哲と、GT500参戦開始後速さを見せ続けている千代勝正というふたりで、2017年にS Road CRAFTSPORTS GT-Rを駆っていたコンビがそのまま参戦する。ともに全日本F3等でB-MAXとの関係は深く、良く知るミシュランタイヤとともに初年度から活躍が期待される。
2018年仕様のニッサンGT-RニスモGT500は、すでに12月のセパンテストから新たな空力パーツをまとい積極的に開発が進められている。車両中央部の空気の流れの最適化をはじめ、さらなる空力性能向上や、エンジンの出力と耐久性向上をはかるとともに、ドライバビリティを向上。変更可能な部位はすべて見直してトータルで車両性能を引き出すように最適化されているという。
ニスモの片桐隆夫社長は、「我々の活動の核となってきたスーパーGTでは、車両、チーム、ドライバーと多くの見直しを図りました。今年は開幕戦から好スタートを切り、ニッサン系全チームが、GT-Rの名にふさわしい力強いレースをお見せするシーズンにしたいと思います」とコメントしている。
ニッサン/ニスモ 2018年GT500参戦体制
NoTeamDriverCar NameTyre3NDDP RACING with B-MAX本山哲/千代勝正CRAFTSPORTS MOTUL GT-RMI12TEAM IMPUL佐々木大樹/J.マーデンボローカルソニック IMPUL GT-RBS23NISMO松田次生/R.クインタレッリMOTUL AUTECH GT-RMI24KONDO RACINGJ-P.デ・オリベイラ/高星明誠フォーラムエンジニアリングADVAN GT-RYH