トップへ

中村倫也「今の時代にやる意義がある題材」 亀梨和也主演『FINAL CUT』でメディア被害者役に

2018年02月10日 12:02  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 亀梨和也主演ドラマ『FINAL CUT』(カンテレ・フジテレビ系)の第6話に出演する中村倫也のコメントが公開された。


参考:替えのきかない俳優、中村倫也の安定感ーー高橋一生と重なる活動の軌跡を追う


 亀梨が主人公・中村慶介を演じている本作は、母親を殺人事件の犯人かのように扱い、死に追い込んだ罪深きテレビ番組関係者に、慶介が“ある目的”のため制裁を加え、事件の真犯人を追う姿を描いたメディア復讐劇。


 13日放送の第6話に登場する中村は、恋人を殺した疑惑でメディアからの取材攻勢に遭い追い込まれていく、IT会社を経営する矢口透を演じている。ある日、SNSで話題の美人料理研究家で、同棲中の恋人・柴みちる(今野杏南)が、同棲中の自宅で殺される事件が発生。メディアはこぞって矢口を“疑惑の人物”とし、取材攻勢をかけ、一般人からのSNSへの投稿によって居場所や写真が特定されていく。精神的に追い込まれた矢口は、メディア被害の相談を受けるサイトを運営する慶介の前に姿を現す。無実を訴え、もう会えない恋人への思いを吐露する矢口に12年前の自分を重ねた慶介は、力になることを約束するが、警察やメディアからの包囲網によって、矢口は次第に追い詰められていく。


 現在放送中のドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日系)でのドSな夫役での演技に注目が集まっている中村は、本作では、打って変わって、亡き恋人への思いを募らせながら、メディアによってなすすべなく追い詰められていく姿を披露。そんな自身の役どころについて、中村は「一つひとつ積み上げて役を作ろうとしています。被害者ではあるんですけど、そこだけに収まるのではなく、『えん罪やメディア被害がこういう風に生まれるんだ』という過程をしっかり表現できたらなと思っています。この仕事をしていると慣れっこなんですが、矢口には免疫がないから、ネットで自分のことが書かれてどんどん追い込まれていく。それに対して、『そりゃ怖いよな』と改めて感じて、どんな気分になるかを一から考え直しました。芸能人になってマヒしているところを一回洗い直した感じがします」とコメント。


 また、作品全体については、「テレビ局の取材を敵側にした問題提起というのは、ジャーナリズムやメディア被害、受け取る側のメディアリテラシーなどが混沌としてきている今の時代にやる意義がある題材なんじゃないかなと思います。それを“テレビドラマでやる”ことに、勇気と気概を感じました」とその印象を語っている。(リアルサウンド編集部)